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【高校サッカー秋田全力応援】地域の絆を胸に、夏とは違う全国に「西目」を応援したい5つのこと

日テレNEWS NNN / 2024年12月26日 6時30分

秋田大会を制した西目が選手権全国大会での久々の勝利に挑む

秋田県で最も面積が大きい沿岸南部のまち、由利本荘市。12月28日に開幕する第103回全国高校サッカー選手権大会に秋田代表として出場する西目は、その由利本荘市の海沿いに校舎を構えます。

12月29日の全国大会1回戦では日章学園(宮崎)とフクダ電子アリーナで対戦しますが、その秋田代表西目を応援したい5つのポイントを紹介します。

1.大会史に残る50mゴール

今年度、学校創立82年を迎えた西目。1988年までは「西目農業」の校名で全国高校サッカー選手権大会に出場していました。

その西目農業時代の、FW小松晃さん(現・明徳義塾高監督)が決めた第59回大会の“50mロングシュート”は大会史に刻まれる伝説のゴールです。12大会ぶりに帰ってきた選手権の舞台で、西目としての新たなインパクトを残せるか。当時から変わらない黄色のユニホームの選手たちがピッチに立ちます。

2.目指すは28大会ぶりの白星

男子の全校生徒131人のうち半数近くの59人がサッカー部員と、1949年創部のサッカー部は学校を代表する部活動です。

チームを率いる就任6年目の安田洋介監督も同校のOBで、高校3年時には右サイドバックとして第75回全国高校サッカー選手権大会に出場しベスト16まで勝ち進みました。

西目はそれ以降5回にわたって選手権全国大会に進出しましたが、すべて初戦敗退。OBである安田監督と共にまず目指すのは、28大会ぶりの白星です。

3.伝統校対決の県大会決勝

10月に行われた全国高校サッカー選手権秋田県大会決勝。相手は全国最多出場46回を誇る伝統校・秋田商でした。秋田県の高校サッカーをけん引してきた黄色と赤の決勝。

安田監督は「秋田商の圧に耐え、ひっくり返す」ことを狙っていたと話します。

前半10分、自陣でボールを奪った西目はダイレクトに前線へつなぐと、最後は冷静に嵯峨聖央選手(3年)がゴールネットを揺らし先制。前半終了間際の39分にも嵯峨選手が追加点をあげると、その後は秋田商の反撃を抑え2対0で勝利し、12大会ぶりの全国大会出場を決めました。

4.強みを支える地域の絆

西目は、豊富な運動量を生かしたハイプレスと堅い守備をチームの強みとしています。そのベースとなるのは、幼い頃から一緒にトレーニングを積んできた選手間の絆です。選手の約3分の1が中学年代のクラブチーム『Estrella』(エストレージャ)出身の西目。

このクラブは、安田監督が「地域のサッカーを盛り上げたい」と仲間と共に8年前に立ち上げました。エストレージャではコーチを務める安田監督を慕って西目を選ぶ選手も多く、地元の中体連出身選手もあわせた「地域の絆」にも注目です。

5.夏の大敗を前向きに乗り越え成長

夏のインターハイにも出場した西目。しかし、初戦で対戦した神村学園には0対8の大敗を喫しました。ただ、センターバックの堀田昊生主将(3年)は「ハイレベルな強度を肌で感じてむしろ秋以降への気持ちが高まった」と話し、そこから守備に磨きをかけてきたといいます。

そして、秋田大会決勝で2ゴールの嵯峨聖央選手(3年)も夏の全国大会では決められなかった自らのゴールで、西目を28大会ぶりの選手権全国大会白星に導きたいと意気込んでいます。

西目の初戦は12月29日に行われる日章学園(宮崎)との1回戦です。幼い頃から互いを知る西目イレブン。来る大舞台で、夏とは違う姿を見せようと意気込んでいます。

(取材・文 高校サッカー選手権民放43社/秋田放送)

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