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火事やインフル… 年末年始に「気をつけてほしいこと」 長期間の留守で「空き巣対策」は?

日テレNEWS NNN / 2024年12月27日 6時33分

日テレNEWS NNN

クリスマスも終わり、年の瀬モードとなってきましたが、26日の「news zero」は、これから大掃除を予定している方、帰省や旅行で家を長期間留守にする方など、この年末年始、みなさんに「気をつけていただきたいこと」をお伝えします。

   ◇

15年間続いているというイベント「TOKYO ILLUMILIA」。26日夜、冬のイルミネーションが街を黄金色に染めていました。

新しい年の足音が聞こえる中、27日から29日にかけてやってくるのが“年末寒波”です。関東甲信や北陸の山沿いを中心に、大雪や吹雪に警戒が必要です。また、東京には20日連続で「乾燥注意報」が発表されています。そうなると心配なのが火事です。

26日午前9時過ぎ、東京・大田区の住宅で「家が燃えている」などと通報が相次ぎました。この火事によるけが人はこれまでに確認されていないということで、警視庁などは出火原因を調べています。

そして26日夜、静岡・富士市の住宅で火事があり、この家に住む3人と連絡が取れていないということです。

近所の住民

「炎が窓から噴き出している状態。爆発音も何回か」

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消防によると、火は午後9過ぎに消し止められましたが、家の中から性別不明の2人の遺体が発見されたということです。警察と消防は連絡の取れていない住人の行方を調べています。

また25日には、愛知・名古屋市で住宅と倉庫が全焼する火事がありました。窓から真っ赤な炎が噴き出していました。

近くで仕事中だった人

「煙がすごかったです。真っ黒な煙で、20メートルぐらいまで上がっていた」

住人の女性が顔にやけどをするなどして軽傷。「1階のリビングで、電気ストーブの前にバスタオルをかけて干していた」などと話していて、その原因とみられているのが「電気ストーブ」です。

NITE(=製品評価技術基盤機構)が行った実験では、洗濯物を干して人が離れたあとに、タオルが回転しながら電気ストーブの方へ。すると、ストーブのヒーター部分に接触し、みるみる燃え上がりました。

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また、ペットの何気ない行動が火事につながることも。掃除用ロボットでも同様のことが起きうるため、その場を離れるときや外出時には、必ず電気ストーブを消すことが必要です。

   ◇

年末年始の火事を防ぐには…? 「news zero」は専門家と検証しました。

元東京消防庁麻布消防署長 坂口隆夫氏

「電気ストーブって安全性が高いと皆さん思ってますけど、燃えやすい物が接していれば火事になる」

まず、ストーブ火災のうち約8割を占める「電気ストーブ」について。

●1メートル以内に物を置かない。

●上に物を干さない。

これに加えて、もう1つ大事なのが…

●寝る前に消す。

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元東京消防庁麻布消防署長 坂口隆夫氏

「横になって寝入ってしまうと、掛け布団などを蹴ってしまう。蹴ってしまうことで、これが接してしまう。時間の経過で火災になる」

そして、年の瀬の“大掃除”の際に気にしてほしいというのが…。

元東京消防庁麻布消防署長 坂口隆夫氏

「コンセントにホコリがたまって、水分、湿気を持つと、電気が通じて、そこで火花が出たりして熱が出て」

NITEの実験では、ホコリがたまったコンセントから煙が出たかと思えば、激しく火が噴き出しました。

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元東京消防庁麻布消防署長 坂口隆夫氏

「気がついたときにはプラグを抜く。乾いた布で、きれいにホコリを取り除く。コンセント部分も、よく拭くということですね」

また大掃除では、コンロ周りの油汚れも拭き取ってほしいといいます。

元東京消防庁麻布消防署長 坂口隆夫氏

「(油汚れも)火災になる場合があるので、きれいに清掃する。ちょうど大掃除の時期ですから」

なお、コンロ周りにガスボンベや消毒液、ふきんなど燃えやすい物を置くのはNGです。

この年末年始、旅行や帰省で長く家を空ける人にも、やってほしいことがあります。

元東京消防庁麻布消防署長 坂口隆夫氏

「電気器具のコンセントのプラグは、コンセントから抜いて外出してもらいたいんですね」

──電源を切っておくだけではダメなんですか?

元東京消防庁麻布消防署長 坂口隆夫氏

「やはりプラグがコンセントに差し込んだままだと、電気が通電してますから、地震によって、落下物によって配線コードが傷つけられて、ここから出火するだとか危険性がある。使用しない電気器具のプラグは必ず抜いておく。電気火災を防ぐことにつながっていく」

   ◇

そしてこの年末年始、もう1つ、警戒が必要なのが…。

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医師(埼玉・戸田市 公平病院 26日)

「インフルエンザA型がでました」

今、猛威をふるっているインフルエンザです。

患者(50代)

「喉がすごく痛くて…」

症状が出ていた50代の女性も。

医師

「インフルエンザA型でました。今、大流行していて、いつ何時どこでもらったのかわからない」

この病院では、インフルエンザの患者が今週に入って“爆発的に増加”。

公平病院 公平誠院長

「(先週と比べて)2~3倍の患者が今週は来ている」

首都圏では1都6県で、相次いで「インフルエンザ警報」を発令。

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東京都は、今月22日までの1週間のインフルエンザの患者数が1医療機関あたり40.02人に。前の週の17.36人から倍以上に急増し、警報の基準となる「30人」を超え、去年の今ごろの感染者数を一気に上回りました。

東京都で「インフルエンザ警報」が出るのは2019年1月以来、ほぼ6年ぶりです。人の移動が増える年末年始を前に、流行が始まったインフルエンザ。

公平病院 公平誠院長

「この流行下で年末年始を迎えてしまうので、この先まだ罹患(りかん)される方が、たくさん発生することが予測されます」

──年末年始の対策は?

公平病院 公平誠院長

「帰省される場合は、休日やっている医療機関をおさえておく。帰省の人が多くなるので、公共機関でのマスク着用とかも大事」

一方で、医療機関が休診の場合、「市販薬」を飲む人もいると思いますが、薬剤師はまずは“成分を見てほしい”と指摘します。

有明ファミリー薬局 小林和正薬剤師

「インフルエンザが疑われる場合、(病院で)よく処方が出る薬はアセトアミノフェンという成分が含まれた解熱剤。市販薬も病院と同じアセトアミノフェンが含まれる解熱剤をチョイスするといい」

また過去に同じような症状で、病院で処方された薬でも、使用期限などがあるため、安易に飲まないでほしい、としています。

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藤井貴彦キャスター

「さらに、年末年始は『空き巣対策』も検討してください。帰省や旅行で長期間、家を留守にする方も多いと思いますが、防犯アナリストの桜井礼子さんによると、ポイントは『留守と悟られないこと』だということです」

「まず『SNSの投稿は帰るまで我慢』。出かける前に『何日に○○に行きます』、出かけてから『今○○にいます』などと投稿しようと思っている方もいると思いますが、これが周囲に留守を知らせることになってしまうのだそうです」

「過去の投稿をさかのぼれば、投稿した人の家が特定できてしまうこともありますので、SNSの投稿は家に帰ってからにすると安心だということです」

「そして『郵便物・新聞の配達をとめる』ことだそうです。郵便受けにたまっていくと、留守の目印になってしまいます。郵便局に不在届を出したり、新聞配達をとめたりすることも、検討が必要だということです」

野口啓代さん(スポーツクライミング五輪銅・『news zero』木曜パートナー)

「最近、アスリートもリアルタイム投稿を競技団体から禁止されていることも多いですね。著名人の方も気をつけているのもよく聞きますが、みなさんも空き巣対策に気をつけてください」

(12月26日放送『news zero』より)

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