【高校サッカー新潟全力応援】「越後の赤い壁」堅守が生み出す良いリズム「新潟明訓」を応援したい5つのこと

新潟県代表　堅守で過去最高成績を目指す新潟明訓

今年、新潟県の玄関口「新潟駅」がリニューアルした新潟市。『佐渡島の金山』の世界遺産登録などもあり、ますます多くの人が新潟県に訪れています。

その新潟市で日々サッカーの練習に打ち込んでいるのが、12月28日に開幕を迎える第103回全国高校サッカー選手権大会に新潟県代表として出場する新潟明訓です。

新潟明訓の全国大会初戦は、12月31日の2回戦に大阪府代表の阪南大高とNACK5スタジアム大宮で対戦します。今回は、その新潟代表新潟明訓の応援したい5つのポイントを紹介します。

1.国民的な野球漫画のモデルとなった「新潟明訓」

夏の甲子園にも7回出場経験があり、人気野球漫画「ドカベン」に登場する明訓高校の由来にもなった新潟明訓。現・楽天イーグルスの荘司康誠輝星投手などを輩出しています。

また、県内有数の進学校としても知られ、多くの生徒が「文武両道」を実践しているのも特徴の一つです。

2.9大会ぶりの選手権出場を掴んだ「古豪」

約60年前の43回大会で、新潟県勢初の選手権全国大会に出場した新潟明訓。前回出場時となる第94回大会では現・清水エスパルスの中村亮太朗選手や現・ヴァンフォーレ甲府のキャプテン関口正大選手などタレントを擁し、チーム史上初となる選手権全国大会初戦突破を果たしました。

今大会では過去の成績を塗り替え、2回戦突破となる「年越し」を目標に戦います。

3.激闘の県大会を無失点で制覇した「越後の赤い壁」

新潟県大会では準決勝で昨年王者・帝京長岡を後半アディショナルタイムの劇的決勝弾で下した新潟明訓。決勝戦では昨年の準優勝校開志学園JSCと対戦しました。

試合はキックオフ直後の前半1分、ロングスローの流れから最後はMF鈴木快空選手（2年）が押し込み先制に成功します。その後は一進一退の攻防となりますが、副キャプテンのDF福原快成選手（3年）を中心とした新潟明訓のDFライン「越後の赤い壁」が相手の攻撃を跳ね返し続けます。

攻めては、キャプテンのFW斎藤瑛太選手（3年）がクロスバーに当たるシュートを放つなど存在感を見せます。試合はこのまま1-0で終了、新潟明訓が県大会無失点での全国出場を決めました。

4.徹底した走力トレーニングと筋力トレーニングで培った「球際の強さ」

今年の新潟明訓のサッカースタイルは「堅守速攻」。

坂本和也監督が「相手が0点の時間帯はうちの時間帯」というように、県大会も無失点で突破。良い守備から良い攻撃のリズムを生み出すことで県大会を勝ち進んできました。

日々の練習では走力トレーニングと筋力トレーニングに特に力を入れ、球際で負けないプレーを各選手がやりきれるよう取り組んできました。キャプテンの斎藤瑛太選手は「この代は最弱世代と呼ばれてきた。選手全員が反骨心を持って練習から真剣に取り組んでいる。全国大会でも着実に勝って新潟明訓旋風を起こしたい」と意気込みを語りました。

5.大学1年生のマネージャー 全国大会でも全力サポート

チームを支えるのは大学1年生のマネージャーの金井瑠璃さん。この春に新潟明訓高校を卒業しましたが、卒業後にサッカー部のマネージャーが不在となってしまうため、もう1年チームを支えることを決めました。

選手からも「お母さんのよう」と慕われ、大学の授業が終わった後に電車で新潟明訓高校に通いながらチームをサポートしています。そんな「金井マネージャーを全国大会に連れて行く」という思いのもとチームも団結、見事その約束を果たしました。県大会決勝の後には選手全員で金井マネージャーを胴上げし、喜びを分かちあいました。

「一番近くで頑張ってきている姿を見てきたので、これからも支えてあげたい。全国大会でも100％の力を発揮して欲しい」金井さんにとっても初めての全国の舞台は12月31日の大阪府代表の阪南大高との2回戦。全力でチームをサポートし、勝利の為に力を尽くします。

（取材・文:高校サッカー選手権民放43社/テレビ新潟）