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不破聖衣来 “笑顔”で大学駅伝を締めくくる 6人抜き区間2位の力走で拓殖大学最高の4位に貢献

日テレNEWS NNN / 2024年12月31日 15時0分

大会後、他大学の同学年の選手たちと笑顔で写真撮影をする不破聖衣来選手(中央)〈写真:日刊スポーツ/アフロ〉

◇全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)〈30日、富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場:全7区間43.4キロ〉

拓殖大学4年生の不破聖衣来選手が最長10.5キロの5区で6人抜きの快走。4位入賞に貢献しました。

■1年生で出場した全日本で“衝撃デビュー”も...相次ぐケガで苦しんだ4年間

3年前、当時1年生の不破選手は、全日本大学女子駅伝で衝撃デビュー。エースが集う最長9.2キロの区間で28分00秒の区間新記録を打ち立てます。同年12月には、初挑戦の10000メートルでも、学生記録である30分45秒21の驚異的な記録をマーク。そして富士山女子駅伝の5区では10人抜きで32分23秒の区間記録をつくりました。

しかし、大学入学当初から貧血に悩まされ、さらに並外れた走力に身体が耐え切れず、故障にも苦しむ日々が続きます。去年は全ての大会を欠場しました。

「走れるようになったと思うとケガ。自分には走る資格がないんじゃないか」

そんな思いを胸に抱えていたといいます。

それでも今年4月には、約1年半ぶりとなるレースに復帰。本調子にはほど遠い記録でしたが、心の炎は消えませんでした。

■最後の大学駅伝は笑顔で締める

5月の関東インカレ10000メートルでは、33分40秒20を記録し、入賞に迫る9位。10月の全日本大学女子駅伝では、エース区間の5区で30分21秒と区間7位の走りをみせます。12月にはエディオン ディスタンスチャレンジ2024で10000メートルを走り、33分19秒05のタイムを記録。順調にレースの機会が増えていました。

そして、迎えた富士山女子駅伝。この大会は相次ぐケガで1年時以来、3年ぶりとなる出走でした。

仲間から笑顔でタスキを受けると、序盤からハイペースを刻みます。10位で受けたタスキを4位まで押し上げる、6人抜きの力走。区間賞を獲得した大東文化大学の留学生サラ ワンジル選手とは、わずか6秒差の区間2位の走りで、大学駅伝ラストランを終えました。

チームは6区で不破選手と4年間歩んできた門脇奈穂選手(4年)が区間5位でつなぐと、前回7区区間賞の新井沙希選手(3年)が3位の日本体育大学まで3秒差に迫る力走で、総合4位。大学の過去最高成績でした。

大会後には名城大学の主将・谷本七星選手ら、他大学の同学年の選手たちと写真撮影をした不破選手。笑顔で大学駅伝を締めくくり、次のステージへと向かいます。

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