「特等席で見られるなって考えていたんですが...」東京国際大の中村監督代行は壮絶なシード権争いに苦笑い 亡き恩師にささぐ3年ぶりシード権獲得
日テレNEWS NNN / 2025年1月3日 16時10分
◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(2025年1月2日往路、3日復路)
予選会8位通過の東京国際大学は、総合8位で3年ぶりのシード権を獲得。最終10区は4校で3枚のシード権を争う展開となり、中村勇太監督代行は「気が気でなかったです」と振り返りました。
2日の往路では、エティーリ選手(2年)が2区の区間新記録をマークするなど、10位と31秒差の総合11位でフィニッシュ。復路では8区で12位まで後退しますが、9区で10位と21秒差に迫ると、10区は大村良紀選手(3年)が歴史に残るシード権争いを演じます。6キロ付近から東京国際大学、東洋大学、帝京大学、順天堂大学の4校で3つのシード権を争い並走。最後はスパート合戦を制して総合8位に食い込みました。
中村監督代行は「監督車から今回箱根を見られるということで、特等席で見られるなって考えていたんですが...」と話し、「最後こういう展開になってしまって、気が気でなかったです」と苦笑いを浮かべました。
5区を走った駅伝主将の楠木悠人選手(4年)は、「本当にメンタルが強い」と後輩を絶賛。「最後10番以内に来てくれたらいいなと思っていたんですが、なんと先頭できたので、すごいなと思いました」とたたえました。
東京国際大学は、チームを率いていた横溝三郎監督が昨年11月に肝臓がんのため84歳で死去。チームの晴れ姿を見ることなく旅立ちました。
中村監督代行は「“横溝さん、シードとりましたよ”って報告したい。選手への声かけで、“横溝さん見てるぞ”って何度もげきを飛ばした。横溝監督のチームが次につなげるという思いで戦っていて、いいお土産をもっていけたのかな」と語ります。
また楠木選手は「今年1年、横溝さんがいたから今のチームがある。東京国際大学を箱根で強いチームにしてくださった。走りながら恩返しがしたいという思いで走りました」と思いを込めました。
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