【来年引退】プロレスラー棚橋弘至 “1週間に1回やってしまう” 今の悩みは戻らない体形
日テレNEWS NNN / 2025年1月3日 21時10分
2023年12月にプロレスラーとして所属する新日本プロレスリング株式会社の代表取締役社長に就任し、選手兼社長となった棚橋弘至さん(48)にインタビュー。現役選手との関係性の変化や、引退することを発表した棚橋さんの選手としての今の目標、さらに多忙な日々のリフレッシュ方法を伺いました。
■社長就任後の選手との関係性
――選手として活動しながら社長に就任することに対して、プレッシャーはありましたか?
社長就任に関してはプレッシャーというのはないんですけど、仕事内容に対してというか、責任として、僕は今までレスラーだけだったんで“チャンピオンになって盛り上げて、レスラー全員、そしてレスラーの家族まで養ってやる! 俺が食わせてやるんだ!”っていう気概でやってきたんですけど、社長になったので、“レスラー”、“社員”、“その家族”って、責任が倍になったかなっていう気がしますね。
――社長になって、仲間の選手との関係性に変化はありましたか?
あまり関係性は変わってないですよ。(先輩の)真壁刀義選手とか「たなっちょ」とか呼んでくれますよ。若い選手も「棚橋さん」と呼ぶ。僕のことを“社長”って呼ぶのは、永田裕志選手ぐらいじゃないですかね。「よぅ! 社長!」って。社長の前に“よぅ!”が付く。どっちが偉いかわからない(笑)
■2026年1月4日をもって選手は引退
棚橋さんは、去年10月に行われた自身のデビュー25周年記念試合を終えた後、リング上で引退日を発表しました。
――引退する日として決めているのは、2026年の1月4日ですよね。
そうですね。東京ドーム大会かどうなるかはまだ決定ではないのですが、大きいところでみんなにお別れをしたいなって思います。
――1月4日は、新日本プロレスでは毎年東京ドームでの興行が行われています。1月4日の大会は、団体にとってどのような位置づけになるのでしょうか?
新日本プロレスの年間最大のビッグマッチが1月4日なんですね。新日本プロレスの一年の流れの起点であり、最終局面でありという。だからこの大会だけを見ておけばなんとなく(新日本プロレスの)一年がわかるんですけど、一年を通して流れを見ておくと、(1月4日の大会が)もっと面白い。
東京ドームのメインイベンターというのはタイトルマッチだと二人しかなれないので、この狭きメインイベンターの枠を、一年かけて争いあって、最後の二人が今の新日本プロレスの名実ともにトップってことですね。
■引退試合は「一番強い選手とタイトルマッチをやれたら」
――引退する2026年の1月4日の大会では、メインイベントを狙っているんですか?
そうですね。“IWGPヘビー級”は何回か巻いたんですけど、まだ“IWGP世界ヘビー級”に名前が変わって、新しくなってから巻いてないんですね。だから引退試合でIWGP世界ヘビー級に挑戦して、勝つでしょ。勝ったら「チャンピオンなのに引退?」ってなるじゃないですか、そうしたら「えーんちょう(延長)」とか言ってね。これ引退を撤回するかもしれないですからね。これ暴動が起きるね(笑)
いや、冗談ですけど。本当だったら、体力が続いたりとか、ケガもなければ、いつまでもやっていたいって気持ちはあるんですけど。僕“チャンピオンベルトを目指さなくなった時が選手として引退する時だ”って昔から思っていて。もうチャンピオンになれない、一番になれないって思ったら諦めがつくじゃないですか。だから願わくは、引退試合に一番強い選手とベルトをかけてタイトルマッチをやれたら、本当に諦めがつくんじゃないかなっていう気がします。やりきったっていうかね。まぁ勝つ気でいきますけどね。
■多忙な日々でのリフレッシュ方法
――選手兼社長として多忙な中での、棚橋さんの“リフレッシュ方法”があれば教えてください。
リフレッシュ方法は、おいしいものを食べる。
――どんなものを食べたりしますか?
お米。いや、本当にずっと節制していたんですよ。最近ちょっと過食気味になっていますけど、本当に決まった時間に、決まったものを、決まった分量だけ食べるっていう生活をもう20年以上やってきたので、なかなかタイトルマッチが終わった後ぐらいしか。
“チートデイ”って言うんですけど、ボディービル用語で。“好きなものを食べまくる”みたいなのをやってなかったんですけど、今は1週間に1回くらいチートデイがきてしまって。なかなか体形が戻らない。ただ、もう現役生活、残り短いので、やっぱり引退する日は過去最高のコンディションで引退したいなっていうのは思っています。
棚橋さんは、1999年に立命館大学を卒業し、新日本プロレスリングに入門、同年10月にデビューしました。2006年には、団体最高峰のタイトルでもあるIWGPヘビー級王座を獲得し、新日本プロレスの“エース”として長年活躍する一方で、2023年12月に、所属する新日本プロレスリング株式会社の取締役社長に就任し、団体としてはアントニオ猪木さん、坂口征二さん、藤波辰爾さんに続く、史上4人目の選手兼社長として活動しています。
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