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中村隼人、“自分に足りないものを痛感”した1年を振り返る 2025年はテーマを持って

日テレNEWS NNN / 2025年1月4日 21時50分

2024年を振り返る中村隼人さん

東京・歌舞伎座で上演されている『壽 初春大歌舞伎』(26日千穐楽)に出演する、歌舞伎俳優の中村隼人さん(31)に日本テレビアナウンサー・市來玲奈がインタビュー。2024年を振り返りながら、2025年の目標や公演への思いを伺いました。

インタビューに応える中村隼人さんと松本幸四郎さん

松竹創業百三十周年と銘打ち開催されている今回の公演。夜の部の上演となる、大富豪の若旦那が同心となって難事件を解決する、幡大介さん原作の長編時代小説『大富豪同心』の新作歌舞伎に隼人さんは、八巻卯之吉と幸千代の二役を勤めます。

――2024年を振り返って、どんな一年でしたか?

たぶん歌舞伎役者になって一番大変な年だったかなというような感じがあります。1月からの『浅草(新春浅草歌舞伎)』は、10年間一緒にやってきたメンバーと卒業公演のような感じでやって。その約1週間後にはスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』がありまして、なぜかいろいろあって途中から2回公演自分でやることになり、2回公演終わりに(片岡)仁左衛門さんの家に行って『(女殺)油地獄』を習い、上半期は本当に忙しくさせていただいて。そこからドラマをぬって撮って、12月は『吉例顔見世興行』ということで、本当に充実していたんですけど、改めて“自分の足りないもの”をすごく痛感した1年でもあったので、2025年でも時間がある時にそれを埋める稽古なのか、感性を磨くことなのか、やっていきたい課題も見つかった年ですね。

――約10年ぶりに中村錦之助さんと親子での巡業でしたが、いかがでしたか?

だいたい1年に1回歌舞伎(公演)が来るか来ないかっていう土地で上演させていただいて。初めて上演した会館も今回多かったんですけど、やはりこれだけの人が歌舞伎っていうものを楽しみにしていてくれて。僕がうれしかったのは釧路公演。夜なんて氷点下にいく中で、お着物を着ている方がたくさんいらっしゃっていただいて。やっぱり着物着る機会もなかなかないので、こういう歌舞伎の時は着て行くっていうようなことをおっしゃっていただいて、改めて歌舞伎の力というものを感じたので、自分も何とかそれを伝えるべくやっていきたいなという思いを強く感じました。

■2025年のテーマは“一つ一つの役や仕事に臨みたい”

ヘアメイク:佐藤健行(HAPP’S.) スタイリスト:石橋修一

――2025年はどんな一年にしていきたいですか?

色々決まっているものが多い中で、ちゃんと自分の中でもっとしっかりテーマを持って、一つ一つの役や仕事に臨みたいなと思いますね。どうしても量が多かったりとか分量が多いと、こなすじゃないけども、そういうことにならないように、より気をつけて1年過ごしたいですね。

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