「ずっと怖かった」選手の“本音” 箱根路に刻まれた過酷なシード権争い 4校中1校が落ちるサバイバルはわずか7秒で明暗
日テレNEWS NNN / 2025年1月4日 12時55分
◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(2025年1月2日往路、3日復路)
第101回箱根駅伝のシード権争いは、2日間計217.1キロの戦いの末、わずか“7秒差”での決着となりました。
9区終了の鶴見中継所では、8位の東洋大学から、11秒以内に9位の帝京大学、10位の順天堂大学がスタート。シード権ギリギリの10位から21秒差で11位の東京国際大学がタスキ渡しをしました。
シード権圏外だった東京国際大学の大村良紀選手(3年)は、前を走る順天堂大学の古川達也選手(2年)に追いつくと、一緒に前を猛追。6キロ手前で東洋大学、帝京大学に追いつき、4チームが並走する展開となります。
1チームがシード権を逃す過酷な戦い。大村選手は「順天堂大学と帝京大学が仕掛けることが多かった」と振り返りつつ、集団の最後尾で体力を温存。「10区はビル風があるので、前を走るだけでも他の選手よりも疲れてしまう」と冷静でした。
レース最終盤、スパート合戦で東京国際大学が飛び出し、8位でフィニッシュ。9位東洋大学、10位帝京大学と続きます。11位順天堂大学はシード権にわずか7秒届かず、涙を流す結果となりました。
9位で20年連続のシード権をつかんだ東洋大学は、10区の薄根大河選手(2年)がレース後に「怖かった」と仲間の前で涙。「スタートからシード圏外とギリギリのラインで、10位と10秒ちょっとの差と聞いていて、プレッシャーがずっとあった。追いつかれてからも余裕がなくてずっと怖かった」と吐露しました。
また10位で滑り込んだ帝京大学の中野孝行監督は「8位も11位もある。途中で逃げたくなった」と安堵(あんど)の表情をみせます。
一方、わずかに7秒届かなかった順天堂大学は、選手たちが人目をはばからず涙。10区を走った古川達也選手(2年)は「やれることはやったと思います。この1年しっかり準備をできた。率直に力負けをした。この悔しさを来年晴らして、もっと上のステージに行けるようにしたい」と前を向きました。
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