“最後の箱根駅伝”はケガで走れず 東洋大・石田洸介「4年間苦しめ続けられた」満身創痍の中、シード権獲得の後輩に感謝
日テレNEWS NNN / 2025年1月5日 15時27分
◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(2025年1月2日往路、3日復路)
最後に帝京大、東京国際大、順天堂大との激しいシード権争いを制し、総合9位に入った東洋大は20年連続となるシード権死守。苦しい展開が続いた箱根駅伝を終えました。
大会終了後、今年で卒業となる石田洸介選手(4年)は「今までで一番危ないレースだったので、胃がキリキリしました」の言葉。石田選手は1区に登録されていたものの当日変更で出走ならず。東洋大は2区を務める予定だった主将・梅崎蓮選手も当日変更で外れるなど、往路では4枚を入れ替える布陣で箱根に臨みました。
「本当に厳しい状況で、往路を4枚代えて、復路も2枚代えた。もちろん自分も走れなかったですし、(2区起用となっていた)梅崎も走れない。その中でどれだけ走れるんだろうという不安があった中で、1人1人が粘ってくれた。9位に満足はしていないけど、この危機的状況でシードを20年つなぐことができて、本当に助けられたと思います」
石田選手はコンディションが12月になっても戻らなかったことを口にしています。
「(欠場は)12月18日に決まった。ケガで練習を全然できなくて、出走することはできないことを監督に伝えました。箱根駅伝の厳しさは、身をもって知っている。1年間ちゃんと練習を積めた人が走れる大会。痛みが全然消えなかったのが、自分が出場できなかった要因になったと思います。4年生の身としては、同期、後輩にプレッシャーを与えてしまった。そのプレッシャーがある中で苦しい走りになったりしたが、みんなが諦めきらずにつないでくれた結果なので感謝したい。自分が東洋大学に何ができたか、何を残せたかは分からない。でも最後(10区)薄根(2年)が『4年生のために頑張れた』と言ってくれた時は、このチームで良かったと思えました」
5000メートルでは高校記録をマークし、スーパールーキーとして東洋大へ入学。しかし大学では度重なる故障で苦しい4年間。箱根駅伝に出走できたのは2年時の1回(2区・区間19位)でした。
「箱根駅伝は4年間苦しめ続けられた駅伝だったと思います。箱根で残した悔いは100%返せるわけではないですけど、少しずつこの先の人生で答えを見つけたい」
石田選手は実業団で競技を継続。次のステップでの活躍を誓います。
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