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今や100社に…「退職代行サービス」利用者のホンネ 3位「トラブルに」2位「言い出せない」、1位は?【#みんなのギモン】

日テレNEWS NNN / 2025年1月8日 10時1分

日テレNEWS NNN

需要の拡大とともにサービスを提供する会社も増えてきた「退職代行」。年末年始の休みが明けた6日、過去最多の依頼を受けた会社もありました。今や身近な存在になったサービスですが、どんな人が利用し、依頼する理由にはどんなものがあるのでしょうか?

そこで今回の#みんなのギモンでは、「利用者急増 退職代行なぜ使う?」をテーマに解説します。

■実際に代行を依頼した人たちの声

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山崎誠アナウンサー

「退職したい旨を本人に代わり伝えてくれる退職代行のサービスですが、なぜ利用者が増えているのか、その理由を探りました。退職代行サービス『モームリ』に6日、実際に代行を依頼した方の声です」

「『職場で倒れ、点滴を打った後に働かされた』『退職の相談に対して“今無理”“~があるから終わってから”と拒否されたり放置されたりした』『しんどくても人前だと元気を装ってしまい、相談できなかった』」

「こうした理由で、6日だけで256件という過去最多の依頼があったといいます。これまでは1日に約180件だったのでかなり増えました」

「この年末年始は(最大で)9連休というのもありましたが、担当者は『長い休みで人間関係を思い返して退職を考える人が増えた印象だ』と話していました」

斎藤佑樹キャスター

「辞め方の選択肢が増えたというのはいいと思うんですけど、1日でこの数というのは驚きですね」

山崎アナウンサー

「この会社にお願いした方だけでこの数ですからね。256件全て連絡を取り、退職が決まったということです。どういった形で企業側と連絡を取るのか。去年5月に取材した時の映像があります」

■企業側が了承→本人が退職届を郵送

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担当者

「お世話になります。こちら退職代行モームリです。御社にお勤めの依頼者さまの退職の件でご連絡いたしました。神奈川の所長に対してはトラウマが強かったとお伺いしております」

山崎アナウンサー

「ケースバイケースですがこのように理由を伝えることもあります。電話の相手もケースバイケースですが、人事や、退職の意向を示した方の直接の上長の場合もあるそうです」

「弁護士監修のもと電話などで退職したい意向を伝え、企業側が了承したら、その後は本人が退職届を郵送するといった流れだそうです。辞めるという話(をするのは)代わってもらえますが、その後の手続きは(自分で)することになります」

■金銭に関わるケースだと弁護士を紹介

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山崎アナウンサー

「依頼費用は正社員だと2万2000円、アルバイトは1万2000円ということです」

鈴江奈々アナウンサー

「(依頼者の)声を聞いていると、代行サービスを使ってもなかなかスムーズにいかないケースもあったんじゃないかなという気もしますが…」

山崎アナウンサー

「罵声を浴びせられることも少なくないそうですが、会社側は法律上拒否できないので、退職はできます。ただ、給料を前借りしている、未払いがある状態など、金銭に関わると代行だけでは解決できないため、弁護士を紹介するケースもあるそうです」

「7日も依頼があったかモームリに取材すると、午前11時の時点で96件でした。『朝だけでこんなに?』と思いますが、出勤前の朝の依頼が数としては多いそうです」

森圭介アナウンサー

「会社に行く前に、ちょっと行くのが難しいからお願いするということですね」

山崎アナウンサー

「それも1つ理由にあるそうです。これらの依頼数は、モームリ1社だけのものです」

■年代・職種別では…どんな人が利用?

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山崎アナウンサー

「退職代行のサービスをしている会社は、規模も様々だと思いますが、100社ぐらいあるそうです」

森アナウンサー

「それだけニーズがあるということですね」

山崎アナウンサー

「どれぐらいの需要があるのか。去年1月~6月に退職代行サービスを利用して退職した人がいたかどうか、1600人の採用担当者にマイナビが聞いたところ、『いた』と答えたのは23.2%。4分の1ぐらいいました」

森アナウンサー

「当たり前になりつつあるということですか…」

刈川くるみキャスター

「この退職代行サービスは最近よく聞くようになりましたが、実際に利用するのは若い方が多いんでしょうか?」

山崎アナウンサー

「去年7月までの1年間に転職活動をする中で退職代行を利用した人を年代別で見ると、最も多いのは20代で18.6%でした。30代と40代もそれに近い割合ですが、50代も4.4%いました(回答数800人)」

「職種別で見ると、最も多かったのは営業で25.9%。次いでクリエーター・エンジニアが18.8%。3番目に多かったのは企画・経営・管理・事務で17.0%でした」

■退職代行を利用した理由「TOP6」

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山崎アナウンサー

「こういった方々がなぜ退職代行サービスを利用するのか。マイナビ調べの理由をランキングにしました。6位は『退職理由を考える(伝える)のが面倒』(13.4%)、5位は『やりとりや手続きが面倒』(13.8%)でした」

「4位は『いち早く退職する必要がある』(22.4%)。転職の期限などがあるかもしれません。3位は『退職を伝えた後にトラブルになりそうだから』(23.7%)。2位は『自分から言い出せる環境ではない』(32.4%)」

「1位は『退職を引き留められた(られそう)』(40.7%)。退職したくても上司に言い出しづらい、辞めるのが難しいといった現状がうかがえます」

森アナウンサー

「人手不足だから引き留めたくなるのは理解できますけどね…」

鈴江アナウンサー

「どの職場もいま人手を必要としていますしね」

山崎アナウンサー

「この調査を分析した研究員は『退職代行が利用される背景は、働く人と企業間のコミュニケーションのエラーや不足が1つの要因だと考えられる』と述べています。斎藤さんは経営者の立場でもありますが…」

斎藤キャスター

「言い出せる環境や関係性を(つくるため)、ちゃんとコミュニケーションを取らないとな、とすごく感じさせられますよね」

山崎アナウンサー

「その環境づくりが大事ですよね。退職の理由や環境は様々だと思います。難しいでしょうが、それぞれの最善になる選択肢を取ることができたらなと思います」

(2025年1月7日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)

【みんなのギモン】

身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト

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