名車“ケンメリ”スカイラインを20代の若者がオマージュ　同世代へ伝えたかった「昔の車の良さ」

日テレNEWS NNN / 2025年1月14日 20時40分

20代の学生たちが“ケンメリ”をオマージュ　製作秘話を取材

“年に一度のカスタムカーの祭典”として知られる『東京オートサロン2025』が、1月10日から12日まで千葉・幕張メッセで開催。20代の学生たちが製作した、日産の4代目スカイライン・通称“ケンメリ”をオマージュしたカスタムカーが展示されました。製作秘話などを取材しました。

“ケンメリ”とは、1972年（昭和47年）9月発売の4代目スカイライン・C110型のこと。日産の公式サイトによると、『ケンとメリーのスカイライン』というキャンペーンが広告などで展開され、“ケンメリ”という愛称で人気に。70年代に一世を風靡（ふうび）したといいます。

日産京都自動車大学校のブースを訪れると、ブルーのボディーが光るカスタムカー『NEO SKYLINE』が多くの人に注目されていました。車両のコンセプトは、「次世代のケンメリ　あたらしい『魂』」。ベース車は、スカイラインクーペ（V35型）です。“ケンメリ”のパーツやデザインをそのまま流用するのではなく、今の時代にあったパーツやデザインを取り入れ、新たな解釈で表現したカスタムカーだといいます。

■学生たちが“ケンメリ”を新しい解釈で表現

この車両は、日産京都自動車大学校のチームで製作。メンバーのひとりである田中継夢さん（22）に「なぜ今、“ケンメリ”を新しい解釈で製作しようと思ったのか？」と聞いてみると、「僕を含めて作ったチームのみんなは、こういった学校なので車が大好き。その中でも昔の車が好きな子が多かった」と話し、「今時の若い世代は、昔の車より最近の新しい車の方が興味を持つ子が多い。若い子たちは、昔ながらの角張ったデザインの車の良さに触れるきっかけが少ないのではないかと。次世代の車感を残しつつ、昔の車の良さを取り入れた車を造りたい」という思いがあり、製作に至ったことを明かしました。

製作期間は約6か月。「実際にケンメリの車体を生で見たことがない。どういう車なのかネットだったり、ケンメリに乗られていた世代の方にお話を聞いたりしか情報収集できなかった」と苦労があったといいますが、「限られた中でも特徴や性能の情報を入れつつ、自分たちなりにそれを解釈して車体に落とし込んだ」と製作秘話を語りました。

こだわったポイントについて、「（ボディーの）サイドに前から後ろまでつながって流れているライン、サーフィンライン。それはどうしてもこの車に取り入れたかった部分なので、サーフィンラインは“ケンメリ”と同じようなデザインのものを自分たちで再現して造った」と話しました。

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