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死者は13万人──新型コロナ、国内“初確認”から5年 致死率5%→0.1%も専門家「影響まだ大きい」「後遺症リスクも」

日テレNEWS NNN / 2025年1月16日 10時16分

日テレNEWS NNN

5年前の1月15日、日本で新型コロナウイルスの感染者が初確認されました。ピーク時は病院がひっ迫しましたが、現在はどうでしょうか。新型コロナは今も夏と冬に流行し、多くの高齢者らが亡くなっています。引き続き基本的な感染対策が求められそうです。

■去年は8月までで2.6万人が死亡

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藤井貴彦キャスター

「新型コロナウイルスの感染者が日本で初めて確認されてから、15日で5年となります。最近はニュースでお伝えすることが少なくなっていますが、厚生労働省によると去年に新型コロナに感染して亡くなった方は、8月までで2万6302人に上っています」

「現在はインフルエンザの感染も拡大していますが、病院の状況はどうなっているのでしょうか?」

■都内の病院、簡易的な防護服で対応

日テレNEWS NNN

小栗泉・日本テレビ解説委員長

「この5年間、新型コロナ患者を受け入れてきた病院に聞いてみました。都内の昭和大学病院では、ピーク時にはコロナ病棟を拡大し、中等症から重症患者を中心に70人ほどが入院していましたが、現在は中等症1人、軽症3人の合わせて4人が入院しているそうです」

「15日の病院内の様子を収めた映像があります。感染を拡大させないために、今は簡易的な防護服・手袋・帽子などをつけてコロナ患者の対応をしているということです」

■ピークは2022年…死者数の推移

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小栗委員長

「また千葉県の国際医療福祉大学成田病院では、ピーク時には50人ほどのコロナ患者が入院していたということですが、今では多くて10人ほどです」

「この病院でも、感染のリスクが高いと判断される場合には防護服を着て対応しているということですが、状況に応じて今は簡易的な感染対策に変えているということです」

藤井キャスター

「ピーク時にはよく、病院がひっ迫している状況をお伝えしましたが、入院患者数は少し落ち着いているということですね」

小栗委員長

「ただ、新型コロナに感染して亡くなった方(人口動態統計による)は、オミクロン株による感染が急拡大した2022年をピークに減ってはいますが、去年8月までに累計で約13万人に上っています。このうち約96%が65歳以上の高齢者だということです」

藤井キャスター

「高齢の方が多いということで、私たちは自分たちが感染しないということだけではなく、うつさない、広げないということも大切ですね」

■専門家「なお基本的な感染対策を」

日テレNEWS NNN

小栗委員長

「新型コロナを巡っては、一昨年5月に季節性インフルエンザと同じ5類に移行してからも、夏と冬に流行を繰り返しています」

「直近の定点医療機関の報告数(12月30日~1月5日)では40歳未満の感染者は8086人で全体の約36%となっていて、若い人の感染も少なくありません。感染症学が専門の国際医療福祉大学・松本哲哉主任教授に聞きました」

松本主任教授

「新型コロナの致死率は当初5%ほどだったが、現在は約0.1%。当初恐れていた病気ではなくなっているが、高齢者や重症化リスクが高い人にとってはまだ影響が大きい。若い人にとっても後遺症のリスクもあり、引き続き感染しないよう基本的な感染対策が必要だ」

かしゆか(Perfume・『news zero』水曜パートナー)

「私の周りでは最近、新型コロナに感染した人のことをあまり聞かないので、感染者や亡くなった方がまだこれほどいることに驚きました。感染した若い人の割合が36%というのも結構大きな数字だなと驚きでした」

「私の母は60代なので気をつけなければいけないのですが、最近会う時は『家族だし』と気が緩んでいた部分もあります。この5年で培ってきた感染対策の技術を使って、改めて気を引き締めていきたいなと思いました」

(1月15日『news zero』より)

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