ネタニヤフ首相、ハマス側をけん制「解放される人質のリストを受け取るまで…」
日テレNEWS NNN / 2025年1月19日 10時35分
イスラム組織ハマスとの停戦合意が発効するのを前に、イスラエルのネタニヤフ首相は18日、「解放される人質のリストを受け取るまでは、合意の枠組みを進めることはできない」と述べ、ハマス側をけん制しました。
イスラエルとハマスの停戦合意は、現地時間の19日午前8時半(日本時間19日午後3時半)に発効する予定で、ハマス側が拘束している人質が段階的に解放され、イスラエルの刑務所に収容されているパレスチナ人も釈放される見込みです。
こうした中、ネタニヤフ首相は18日、「合意通りに解放される人質のリストを受け取るまでは、合意の枠組みを進めることはできない」と述べた上で、「イスラエルは合意違反を許さない。ハマスのみがその責任を負う」として、ハマス側をけん制しました。
イスラエルメディアなどによりますと、停戦合意では解放の24時間前に人質のリストを公開することが条件となっていて、現時点でハマス側はリストを提供していないということです。
この問題について、ハマスの幹部はNNNの取材に対し、「19日に解放する3人の人質の名前はすでに提出している。その後は7日後に提出する予定で、6週間の第一段階が終わる時点で33人を解放する」と述べました。
イスラエル側の主張をめぐり、これまでにハマス側の正式な声明は出ておらず、停戦合意が実際に発効されるのかが焦点となります。
また、ネタニヤフ首相は18日のビデオ演説で、今回の停戦について「一時的なものだ」と述べ、全ての人質の解放と恒久的な停戦に向けた交渉が決裂した場合、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘を再開する意向を示唆し、強硬姿勢を崩していないことを強調しました。
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