【中継】韓国・尹大統領が弾劾裁判に出席…公平な審判求める 今後の弁論は出席の意向

日テレNEWS NNN

韓国の尹錫悦大統領による非常戒厳をめぐり、大統領が弾劾に相当するかどうかを判断する憲法裁判所の審理で21日、尹大統領本人が初めて出席しました。ソウルから中継です。

史上初めて、現職の大統領として弾劾裁判に出席した尹大統領は、21日の弁論の冒頭、裁判官に注文をつける場面もありました。

尹大統領は裁判に出席するため、午後1時過ぎに勾留先の拘置所から憲法裁判所に入りました。

尹大統領はスーツ姿で法廷に入り、特に緊張した様子などはみられませんでした。

そして、弁論の冒頭では、自らの弾劾審判で裁判官に苦労を掛けていることに「申し訳ない」と述べました。

その上で、「自由民主主義という信念を持って生きてきていて、憲法を守る憲法裁判所の裁判官もいろいろとよく見てくれることを願う」と述べ、公平な審判を求めました。

また、弁論の最後には自ら発言機会を求め、国会に軍を投入して議員らによる戒厳を解除する決議を阻止しようとしたという指摘を否定しました。

――尹大統領は、なぜ21日の裁判に出席したのでしょうか。

自らが出席することで、世論に訴えかける狙いがあるとみられます。

尹大領は先週15日、捜査当局に身柄を拘束されましたが、取り調べでは供述を拒否。その後は、聴取自体に応じていないため、捜査当局は20日に強制連行を試みました。こうした強硬姿勢に、韓国メディアからは「やりすぎだ」という指摘も出てきています。

また、最新の世論調査では、尹大統領を支える与党の支持率が持ち直し、最大野党の支持率を上回っていることもあり、尹大統領は弾劾裁判で自らの主張を訴え、世論に働きかける狙いがあるとみられます。

尹大統領は、今後の弁論にはすべて出席する意向を示していて、徹底抗戦する構えです。

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