イチロー氏期待された満票での殿堂入り届かずも「1票足りないのは良かった」と持論展開 もう一つの理由には笑顔浮かべる

アメリカ野球殿堂入りを果たしたイチロー氏(写真：AP/アフロ)

MLB・マリナーズなどで活躍したイチロー氏が日本時間22日、アジア人初となるアメリカ野球殿堂入りを果たしました。

前評判では殿堂入りが確実視され、期待されるのは野手初の満票での選出。結果、393票を集め得票率は99.7％で満票まで惜しくも1票及びませんでした。SNSなどではこの結果を残念がるファンの声が多く上がりましたが、イチロー氏は「1票足りないというのは良かったと思う」と話しました。

イチロー氏は「足りないものを補いようがない、努力とかそういうことじゃないから。色々なことが足りない、人って。それを自分なりの完璧を追い求めて進んでいくのが人生だと思う。これとそれはまた別の話だけど、不完全であるというのはいいなって。生きていく上で不完全だから進もうとできるわけです。そういうことを改めて考えさせられるというか、見つめ合える。そこに向き合えるのは良かったなと思います」と語りました。

さらに満票を悔しがらない別の理由として「ジーターと一緒」と笑顔で口にしたイチロー氏。親交のあるデレック・ジーター氏は2020年に99.7％の得票率で殿堂入りし、イチロー氏と同じく1票及ばず満票での選出を逃していました。