トランプ新大統領就任 支持者らの前で大統領令に次々と署名…WHO脱退も 今後の日米関係は？

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アメリカの新しい大統領にトランプ氏が返り咲きました。支持者らの前で大統領令に次々と署名するなど、トランプ流のパフォーマンスが始まっています。

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日本時間21日未明、4年ぶりにアメリカ大統領として戻ってきたトランプ氏。

トランプ新大統領（78）

「アメリカの黄金時代が今始まる」「アメリカを再び偉大にする」

78歳7か月での就任は、歴代最高齢です。就任演説では早速、次々と“トランプ節”が。

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トランプ新大統領（78）

「メキシコ湾をアメリカ湾に改名する」「火星に星条旗を立てるためにアメリカ人宇宙飛行士を送り込む」

何度もスタンディングオベーションが起きる中、バイデン前大統領は立ちあがらない場面もありました。厳しい寒さの影響で、40年ぶりに屋内での開催となった就任式や関連イベント。大勢の支持者らの前で宣言したのは…

トランプ新大統領（78）

「まず大統領令に署名する。歴史上おそらく史上最悪な前政権による約80件に及ぶ、破壊的かつ急進的な行政措置を取り消すつもりだ」

そして…

増田理紗記者

「トランプ新大統領が最初の大統領令に署名しました」

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本来、執務室で行うはずの「大統領令への署名」を支持者らの前で行うという“異例のパフォーマンス”を始めました。大統領が即座に行政命令を下すことができる「大統領令」。最初に署名したのは、バイデン政権時代の78の行政命令を取り消す大統領令です。

終了後には、署名に使ったペンを支持者らに投げる“ファンサービス”も。その後、大統領として初めてホワイトハウスに入ると…

トランプ新大統領（78）

「おお、これは大きいやつだ」

WHO＝世界保健機関から脱退する大統領令にも署名しました。194の国と地域が加盟し、各国からの拠出金などで予算をまかなっているWHO。アメリカは調達資金の約16％をしめ、拠出額1位（※2022～2023年）。

トランプ氏はアメリカの拠出金が多いことについて「不公平だと思う」と述べています。大統領令を受け、WHOは「世界の人々の健康のためにアメリカに考え直してほしい」とコメントしています。

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“就任初日に大統領令100本に署名する”と宣言していたトランプ氏。

地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」からの離脱や、4年前自身の支持者が起こした議事堂襲撃事件などについて恩赦や減刑を与えるなど、次々と大統領令に署名。また、来月1日からカナダとメキシコからの輸入品に25％の関税を課すことを検討していることも明らかにしました。就任イベントに参加した人は…

──トランプ氏に何を期待しますか？

就任イベント参加者

「約束を実行することです」

一方、同じ日、就任に反対するデモも。

デモ参加者

「大統領令による脅迫を、本当の脅威だと感じています」

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こうした中、就任を祝うイベントで物議をかもしたのが、新政権で要職に就く実業家のイーロン・マスク氏です。

実業家　イーロン・マスク氏

「（トランプ氏の勝利を）実現してくれて、本当にありがとうと言いたい」

そのとき、手のひらを下にむけ右斜め上に突き上げるしぐさをしたマスク氏。これが“ナチス・ドイツを想起させる”などとしてSNSなどで物議をかもしているのです。

ホロコーストの生存者を支援する団体は、マスク氏の行為を「ナチス式敬礼」だとして「深く憂慮している」と反発しています。

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新大統領誕生に、石破首相は…

石破首相

「MAKE AMERICA GREAT AGAIN、そのものだったと思います。（トランプ氏は）多国間の枠組みよりも、二国間ということを優先するというふうに今のところ考えておりますので、真摯（しんし）な議論を行い、信頼関係を確立したいというふうに考えている」

拉致被害者家族からも─。

横田めぐみさんの母、早紀江さん（88）は「早くしないと会えないという思いで非常に焦っています。トランプ大統領に、被害者の救出・帰国を金正恩氏に訴えていただき、助け出していただきたい」とコメントしました。

次の4年で、世界はどう変わるのでしょうか。

（1月21日放送『news zero』より）

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