【卓球】3連覇の早田ひな Vの勝因は? 負傷と向き合い強さから“うまさ”
日テレNEWS NNN / 2025年1月26日 17時55分
◇天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会 女子シングルス決勝(26日、東京体育館)
3年連続4度目の優勝を果たした早田ひな選手が記者会見で勝利の要因を振り返りました。
決勝では昨年と同じく16歳・張本美和選手と対戦。第1ゲームから9連続ポイントなどで圧倒するなど、序盤から勢いに乗り4-0のストレート勝利で3連覇を果たしました。
パリ五輪で負傷した左腕が完治していない状態で挑んだ早田選手。今大会では今まで以上に“頭”を使ったといい、「今回久々に4日間で6試合して、半年ぶりとかだったので、もう頭が疲れて、体も疲れて、あれ、こんなに疲れてたかなっていうぐらい疲れてたんですけど、徐々に戻ってきているのはすごく嬉しいと思いますし、試合勘はほぼ戻ってきたんじゃないかなとは思うので、あとは自分の腕の状態と向き合って、それをどう使っていくかがここからの課題かなと思います」と振り返りました。
また、全日本へ向けての練習は、「12月の中旬ぐらいからいつもの状態でできるようになって、いつもの感覚に戻した状態でやることによって、これはもうできないんだなって気づき始めて。そういった気付きがあった」とその道のりを振り返り、「今回は諦めるところは諦める、できないところを必死にもがいたとしても、やっぱりできないものはまだできないですし、私の中ではサボテンを育ててるような感覚なんです。サボテンって1か月に1、2回水やればいいじゃないですか。それで勝手に成長してくれて、その間に他の花を咲かせられるように頑張ってるような感じなので、放置するところは放置して、勝手にこうやって試合することで感覚が戻ってきて、でも重要なところだけピンポイントで練習するっていう毎日に今はなっている」と独特な表現を交えて話しました。
さらに、負傷を経ての自身の変化について言及。「去年の自分は、“強さ”が前面に出てたなって。気持ちもそうですし、技術としても自分自身が自信を持って、いろんな技術を出して試合をしてた感覚。でも、今回は練習を積み上げられてないので、技術の自信がなかった。だからこそ、逃げる時もあれば、真っ向勝負する時もあったりとか、自分をコントロールするために、今回は“うまさ”が大事だなと思っていた。やっぱり強さだけだと手に負担がかかってくる可能性もあったので、できれば4-0で逃げ切るために、相手の読みを外したりとか、そういうことはすごく重要だなと思ってるので、昔まではただ相手と勝負してるっていうような感覚だったんですけど、今回は“うまさ”が多少あったんじゃないかなと思います」と勝因を語りました。
▽早田ひな選手の勝ち上がり
◆決勝 vs張本美和
4-0 (11-3/11-6/13-11/11-6)
◆準決勝 vs大藤沙月
4-0 (11-9/11-4/14-12/11-5)
◆準々決勝 vs芝田沙季
4-1 (11-5/11-7/12-10/8-11/11-5)
◆6回戦 vs三村 優果
4-1 (11-6/11-9/11-6/9-11/15-13)
◆5回戦 vs面手凛
4-2 (8-11/16-14/11-7/8-11/11-4/14-12)
◆4回戦 vs加藤亜実
4-1 (11-9/11-9/8-11/11-5/11-4)
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