井上尚弥が異例の防衛戦終え「肉体的にも精神的にも疲れました」 試合を振り返り「のびしろがある」と分析 今後は海外で試合の可能性

一夜明けて会見をした井上尚弥選手

ボクシング・スーパーバンタム級世界4団体統一王者の井上尚弥選手が25日、前日に行われた防衛戦を振り返りました。

当初は昨年12月24日にWBO同級1位のサム・グッドマン選手と予定されていましたが、グッドマン選手が練習中に負傷したため、試合が今月24日に延期しました。

しかしグッドマン選手が再び練習中に負傷したため、急きょ対戦相手がキム・イェジョン選手に変更となり、防衛戦が行われました。

試合はラウンドを重ねるごとに井上選手が攻勢を強め、第4ラウンドに強烈な右ストレートをヒットさせてKO勝ち。3度目の防衛に成功しました。

異例の世界戦から一夜明け、井上選手は今の状態について「休めていないです。普段なら、トレーニングしたいという気持ちですが、もう今はトレーニングしたくないです。2か月張り詰めてきたので肉体的にも精神的にも疲れました」とコメント。

そして試合内容について「強引にいくのではなくボクシングを組み立てた。急に変わった対戦相手にいいボクシングできたなと思う。課題はしいて言うなら、もっとここでこう動けたらいいなとやりながら感じていた。そう感じるというのはのびしろがあるのかな。自分の直感を大事にしたい」と振り返りました。

また今後はラスベガスでWBC同階級1位のアラン・ピカソ選手、WBA同階級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ選手と、サウジアラビアでフェザー級WBA王者ニック・ボール選手と対戦の可能性があることも明かされ、「(3人とも)本当に強いし、自分も気が抜けない戦いになる。3日間だけ休んでまた練習したい」と気を引き締めました。

階級を上げるフェザー級での対戦については「スーパーバンタム級に落とせる幅もあるし、今フェザー級で戦ってもやれる体ができあがっていると思う。タイミング次第で可能ではある」とコメントしました。