「女性は中居氏に誘われた」週刊文春が記事を一部訂正 その方法に“疑問の声”

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中居正広さんと女性とのトラブルをめぐり、週刊文春が去年12月に報じたフジテレビ社員の関与に関する記事を一部訂正しました。フジテレビ社員の関与があったのかどうかに関わる重要な内容の訂正。その方法に疑問の声も上がっています。

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フジテレビ　港浩一前社長（27日）

「視聴者、国民のみなさまに多大なご迷惑をおかけしました。改めてお詫（わ）びいたします」

いまだ収まる兆しが見えないフジテレビをめぐる“一連の問題”。その発端となったのが中居正広さんと女性とのトラブルをめぐる複数の週刊誌報道です。

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そのうちの1つが「週刊文春」ですが、28日までにフジテレビ社員の関与に関する記事の内容を一部訂正しました。当初、週刊文春はトラブルが起きた会食について「女性は（フジテレビ社員）A氏に誘われた」と報道（※去年12月26日発売号）。しかしその後、「女性は中居氏に誘われた」と内容を修正（※1月8日発売号）。

週刊文春は28日、「その後の取材成果を踏まえた内容を報じている」「お詫びした上で修正を追記した」とコメントしています。

「社員A」の関与が報じられたフジテレビは、これまでホームページ（去年12月27日）と1回目の会見（1月17日）で社員の関与を否定。

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10時間に及んだ会見でも…

フジテレビ　港浩一前社長（27日）

「（A氏）本人のヒアリングや通信履歴の確認。限定的な日付の出来事に対して、Aは関与していないと」

改めて「社員A」の食事会への関与を否定していました。ただ「社員A」の関与はフジテレビの責任を問う、重要なポイントの1つ。会見では質問が相次ぎました。

記者

「社員Aや中居氏へのやりとり、通信履歴を調べた結果のみで関与ないと断定。十分な調査をした上での発言なのか」

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記者

「女性のヒアリングを欠いて、社員Aが関与なかったと言い切れるのか。履歴はあとで消すこともなんだってできます」

フジテレビ　港浩一前社長

「履歴を消せるような余裕のある調べ方ではなかったですから…」

記者

「真実を知りたい、だからここに僕らがいるわけであって」「しっかりしろ！」

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こうした中、内容の修正について「週刊文春」に指摘したというのが元大阪府知事の橋下徹弁護士です。

テレビ番組での発言（28日）

「大きな大きな前提事実の変更があったことなので、しっかりと事実訂正を大きく報じて、僕は謝罪すべきだと文春に伝えました」

週刊誌報道以降の経緯をみてみると…

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「社員A」から「中居氏」に誘われたと記事の内容が一部修正されたのは、フジテレビがホームページ上で関与を否定した後、1回目の会見をする1週間以上も前でした。しかし、「週刊文春」がコメントを発表したのは10時間超えの会見が終わった1月28日のこと。

「週刊文春」編集部は29日、日本テレビの取材に対し橋下氏から「しれっと誤りを上書きするのは不誠実」と指摘を受け、訂正したと説明。一方で「社員A」については…

週刊文春（日本テレビの取材に対して）

「女性が取材に対して『（会食は）Aさんがセッティングしている会の“延長”だったことは間違いありません』と証言しています。A氏がトラブルに関与した事実は変わらないと考えています」

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企業のリスク管理に詳しい専門家は…

桜美林大学・西山守准教授

「これがわかっていれば10時間の会見を、多少なりとも短縮することはできたのではないか。今回の場合は非常に大きな事案なので、HPでちゃんとした文章としてリリース文として公表する。最低限それぐらいはやらなきゃいけなかったと思う」

文春の訂正を踏まえた上で、今後、フジテレビに求められる責任については…

桜美林大学・西山守准教授

「（フジテレビの）基本的な立ち位置は変わらないとは思う。中居さんの起用・処遇の問題、女性に対する向き合いの問題、この2つは変わらず存在するわけです。A氏の関わりが不適切だったか適切だったかは、いずれにしても検証しなければならない」

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フジテレビは日本テレビの取材に「当初より一貫して食事会に当該社員は一切関与してないと主張している」とコメント。今後は第三者委員会の調査に委ねていくとしています。

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