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【目指すは下敷き】五輪王者・北口榛花の2025年① 笑顔の裏に意外な感情&異種競技でさらなる進化

日テレNEWS NNN / 2025年1月29日 20時0分

インタビューに応じる北口榛花選手

2024年の日本スポーツ界で最も活躍した選手を表彰する「日本プロスポーツ賞」。その大賞に選出された陸上・やり投の北口榛花選手に独占インタビュー。パリ五輪金メダルの裏にあった意外な感情、そして連覇へ向けた進化のカギを明かしてくれました。

北口選手は五輪のやり投・92年の歴史で日本女子初の金メダルを獲得。一躍、国民的アスリートになりましたが「五輪の金メダルを取ったら競技者として満足するのか、燃え尽きるのかすごく感じていたけど、そんなこと全然なかった。(やりの規格が変更されて以降の)過去の大会から調べると金メダリストとしては最低記録なんですよ」と説明。「それを言われるとちょっと腹が立つというか、悔しさを燃料にしてトレーニングに励んでいる」と、印象的な笑顔とは対照的な感情を吐露しました。

五輪歴代金メダリスト記録

結果と記録、両方で納得のいく勝利のために必要となるのは何なのか。

「優先順位が1番上に来るのは柔軟性。柔らかさを保ちつつ、どうパワーをつけるかが課題。鍛えるとどうしても筋肉がつくので可動域はどんどん狭くなる気がして、自分の求める可動域を維持しながら強さをどうつけていくか」

パリ五輪銀メダリスト(左)と北口榛花選手(右)

北口選手の投てきは左足をついた時点でやりをなるべく後ろに置いておくのが特徴。パリ五輪銀メダリストの投げる瞬間と比較すると、その差は一目瞭然。この動きを可能にしているのが柔軟性です。体がしなることで、より長くやりを持てる、自ずと力を伝える時間が長くなり、飛距離がアップすると言います。

「しなやかで強い選手が一番遠くに飛ぶと思う。下敷きをペロンとしならせパンっと離したときにピョンって勢いよくいく、そういう強さがほしい」

目指すのは柔らかさと力強さから生まれる下敷きのような投てき。そのために五輪後から本格的に取り入れたというのが、様々な種目のトレーニングです。「水泳、バドミントン、最近柔道とかを取り入れ始めた。水泳のバタフライは胸が前に出ながら手が後ろに回ってくる。やり投も胸が前に出ながら最後腕が振れてこないといけないので、そういったところが似ている。バドミントンは腕の振りが速くなるとか、クリアの動きがまさに反ってからしっかり打ち込むというので近い」と異種競技を取り入れる意図を説明しました。水泳やバドミントンは幼いころからやっていた馴染みのある競技ですが、柔道を始めたのは本当に最近だと言います。

「やりって斜めに投げるのに(普段の行動で)斜めに動くことがない。斜めに動くものなんだろうって考えたときに、受け身は斜めに行かなきゃいけないっていうので、そこから何かヒントが得られるのではないかというので始めた」

これらの取り組みに手ごたえを感じているそうで、「新しい刺激が入り続けることによって今まで動いてなかったものが動き始めたり、こういうことができないっていうのが改めて発見があって普通のトレーニングにも役に立つと思っている」と語りました。

第2弾は練習での意外な事実を紹介します。

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