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渡辺勇大が日本代表内定辞退の経緯を語る 協会の予算の見直しで自費遠征が負担【バドミントン】

日テレNEWS NNN / 2025年1月30日 15時10分

バドミントン混合ダブルスの渡辺勇大選手(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

バドミントンのパリ五輪混合ダブルス銅メダルの渡辺勇大選手が日本代表の内定を辞退したと29日、

自身のInstagramで経緯を伝えました。

「これはあくまでも私個人の見解で、日本バドミントン協会に対しては、私に協力できることがあるならば積極的に協力したいと思っています」とつづる渡辺選手。

「従来(2024年8月まで)の日本代表は協会派遣時、大会負担金(参加料のようなもの)を日本バドミントン協会に選手(所属チーム)が支払うことで渡航費、宿泊費、現地での諸々の手配等を負担いただいていました。しかし、日本バドミントン協会の財務状況の悪化に伴い、強化予算の見直し、強化方針の変更が行われ、2024年9月以降は、日本代表であっても世界ランキングの低い選手は自費で遠征をまわらなければならなくなりました」

「2025年日本代表は、協会派遣とそれ以外に区分されました。協会派遣から外れると所属チームや選手個人が遠征費用を負担する必要があり、協会派遣選手は年数回見直される予定とのことですが、具体的な時期等は決まっておらず、状況により入れ替えがない場合もあるとのことでした。今回の代表内定通達の際、日本バドミントン協会から私は協会派遣の対象にならないと通達がありました」

「私は2022年4月よりプロ選手として活動しています。そのため、多くの選手は所属先が遠征費を負担するのに対して、自分自身で遠征費を捻出する必要があります。パリオリンピックが終わって以降多くの国際大会を自費負担しており、実際にかかる金額を目の当たりにして活動を続けていくだけでも大変だなと感じています。それと同時に、これまでの日本バドミントン協会のサポート、所属チームやスポンサー、多くの方々からのサポートへの感謝も改めて感じています」

渡辺選手はパリ五輪後ペアを解消し、新たに田口真彩選手と混合ダブルスを結成し、新たなスタートを切っています。今後は遠征費を捻出するために、メディアや国内外イベント等への参加に力を入れるため、内定を辞退する決断にいたったといいます。

次世代の選手へ向け「平等にチャンスが与えられることが理想ですが、今回の選択がバドミントン選手としての価値や選択肢を広げていく良い機会・後輩へのヒントになればと捉え、前向きに進んでいこうと思います。自分自身まだまだ成長できると信じていますし、強くなりたいという思いは日々増しています。これからも頑張りますので、今後ともご指導ご鞭撻をよろしくお願いします」とつづりました。

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