復活のカギは「聞く素直さ」 巨人・阿部監督が田中将大のリーダーシップに期待 菅野智之が抜けた穴を埋める

今季から巨人のユニホームでプレーする田中将大投手

プロ野球・巨人の阿部慎之助監督が、今オフ楽天から巨人に移籍した田中将大投手に期待を寄せました。

日本テレビ「news zero」の『月刊 巨人軍新人監督日記』が2年目に突入。『巨人軍監督日記 第2章』としてスタートし、今季就任2年目を迎える巨人・阿部慎之助監督と元巨人監督の高橋由伸さんが対談を行いました。

監督として2年目を迎えた阿部監督に対し、高橋さんは「今楽しみなこと」を質問。すると、「先発に何人若いピッチャーが入ってくれるかなっていうのは期待しつつ、楽しみなとこ」と回答しました。

昨季、15勝3敗で貯金12を作るなど最多勝と最高勝率の二冠に輝いた菅野智之投手が海外移籍。先発の柱を欠いた中、「先発で挑戦したいですっていうピッチャーが 何人か出てきましたので楽しみにしてます。先発の枠があるんで、みんなで争ってほしい」と若手の台頭に期待しました。

一方、「マー君に期待してるんですけどね」と菅野投手が抜けた穴を埋める選手として田中将大投手を指名。

「1番兄貴分でという意味も込めて獲得に動いてもらった。やっぱり菅野がリーダーシップ発揮してピッチャー陣まとめてくれてたっていうのはすごく見えたシーズンだった」と話し、経験豊富かつ実績を兼ね備えた田中投手にチームのまとめ役を任せる旨を明かしました。

田中投手は日米通算197勝を誇り200勝の偉業まで残り3勝に迫る中、昨季はわずか1試合の登板にとどまり勝ち星を挙げることはできませんでした。

そんな田中投手の復活に、阿部監督は久保康生コーチに絶大の信頼を寄せています。

「なんで出力出ないのかは、もう久保さんが見てわかったみたいなので、それを徹底的にキャンプでやってくれっていうのはお願いした」。

さらに、復活のカギとして「聞く素直さを持っていれば、復活できると思います」と力を込めました。

高橋さんが監督を務めた2018年には上原浩治投手が日本球界に復帰。「上原が復帰した時に影響というか、球場の雰囲気がすごい雰囲気になった」と高橋さんの実体験から、阿部監督も「だから(田中投手に)日曜日にローテーション入って欲しいっていう希望はあります。人も呼べる、ピッチャーも全投入できる。そういう利点もある」と将来像を明かしました。