【カーリング】3大会連続の五輪出場へ 崖っぷちのロコ・ソラーレが３連勝 “成功率１００％”藤澤五月がスーパーショット連発

３大会連続の五輪出場を目指すロコ･ソラーレ、藤澤五月選手（写真：日刊スポーツ/アフロ）

◇カーリング日本選手権　ロコ・ソラーレ６－５中部電力（2月5日、横浜BUNTAI）

横浜で開催されているカーリングの日本選手権。3大会連続の五輪出場を目指すロコ・ソラーレは、昨年の日本選手権、2次予選リーグ4位敗退。五輪代表権を獲得するためには、今大会で3位以内に入ることが絶対条件となります。

ロコ・ソラーレは今大会、北海道銀行との初戦に敗れたものの、4日に行われた2試合で連勝。2勝1敗とし、2次リーグ進出を決めています。

1次リーグ最終戦のこの日は、前回大会3位の中部電力と対戦。

第2エンド、スキップの藤澤五月選手が投じた1投目、ハウス内の相手ストーンにぴったりとくっつける「フリーズ」に成功。この回、ロコ・ソラーレが2点をスチールします。

第4エンドは両チームで好プレーが連発。有利な後攻となったロコ･ソラーレは、藤澤選手の１投目、２つの間を通す巧みなショットでナンバー１をつくると、今度は中部電力の北澤育恵選手がラスト１投を押し込み、ハウス内には中部電力のストーンが５つに。ロコ･ソラーレはこのままでは2点を失う場面、藤澤選手のラスト１投、絶妙なドローショットでナンバーワンを奪い返し、このエンド１点を獲得します。

第5エンドは、サード・吉田知那美選手の力強い１投でダブルテイクアウトとなりますが、ここは中部電力が２得点。3－3の同点となります。

後半第６エンド、ハウスのなかには中部電力のストーンが４つと、ピンチの場面で藤澤選手のラスト１投。ここまでドロー・テイクともにショット成功率１００％の藤澤選手が正確なドローショットを見せ、ハウスの真ん中にぴたり。藤澤選手が観客をあおる珍しい場面もありました。

再び同点となり、迎えた第８エンド、有利な後攻のロコ･ソラーレですが、ナンバー１・２は中部電力が保持する展開。この日ドローがさえている藤澤選手のラスト１投、しっかりとセンターに押し込み、１点を獲得します。

第９エンド、ハウスにはロコ･ソラーレのストーンが２つ残る場面で、中部電力・北澤選手のラスト１投。中部電力に１点をとらせる形をとったロコ･ソラーレ。5－5とし、最終エンドを有利な後攻で迎えます。

最終第10エンド、ラスト１投ずつを前に、ハウスには中部電力のストーンが２つ。中部電力・北澤選手のラスト１投、スイープで伸ばし、ガードをつくります。ラスト１投を前に、ロコ･ソラーレはタイムアウトを要求。緊張感が高まるなか、藤澤選手が正確なショットを放ちナンバー１を獲得。６－５でロコ･ソラーレが勝利しました。

一方、敗れた中部電力は１次リーグ敗退となりました。