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“子どものためなら治療断念”高額療養費制度の見直しに悲鳴 子どもを持つ「がん患者」対象アンケート

日テレNEWS NNN / 2025年2月6日 21時40分

日テレNEWS NNN

患者の医療費負担を軽くする「高額療養費制度」の見直しをめぐり、がんなどの重い病気を抱える患者からは反発の声があがっています。患者が自己負担する上限額を引き上げる方針の改革案に対し、子どもを持つがん患者からは、「治療を中断する」「子どもの進路変更を検討しないといけない」といった声が多数あがっているということで、患者らは制度見直しの白紙撤回を求めています。

毎月の医療費の自己負担額に上限を設けて、医療費の負担を軽くする「高額療養費制度」をめぐっては、現役世代の負担を減らすため、厚生労働省が、2025年8月から患者の自己負担額の上限を引き上げるかたちでの見直しを決めています。

この見直しをうけて、上限引き上げに反対する全国保険医団体連合会(=保団連)などは、子どもを持つがん患者を対象としたアンケートの中間結果を公表しました。

依頼した約2700件のうち、2月5日までに284件の回答が集まり、上限額の引き上げによる影響についての質問には、「治療を中断する」と答えた人が46%、「治療の回数を減らす」人が61%にのぼったということです。(複数回答可)

また、アンケートに回答した患者からは、「まだ生きなければと、治療を頑張ってきましたが、引き上げられれば私は治療を断念すると思います。子どもたちのこれからのお金を私が食い潰す訳にはいきません(30代男性、肺がん、子ども2人)」、「子どもたちが私の治療のせいで進路を変更するなどあり得ない。なら死にます。(50代女性、乳がん、子ども2人)」などの意見があったということです。

保団連は、「負担すべきところから負担をいただかずに、重篤な疾患に悩んでいる人からとるのは本当に許せない行為だと思う。制度見直しについては白紙撤回を引き続き求めていきたい」としています。

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