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JR東海の検査専用車両「ドクターイエロー」引退 検測員の思い

日テレNEWS NNN / 2025年2月8日 17時49分

日テレNEWS NNN

先週、引退したJR東海の検査専用車両・「ドクターイエロー」。ラストランに込められた検測員の思いを取材しました。

     ◇

引退2日前。ドクターイエローの姿は、東京の大井車両基地にありました。最後の走行に向け準備をしていたのは、JR東海の検測員・板垣伸さん。

入社当時、架線を管理していた時に、ドクターイエローでの勤務に憧れました。検測員になっておよそ2年。車両は老朽化のため引退に。

板垣さん「もうじき引退なんだなと寂しさを感じつつ、ただいつも通り緊張感をもって前整備、行っている次第です」

実はラストランに向け、あるものも用意していました。

板垣さん「この資料のとおり装飾をしたいんですけど」

「ありがとう」の文字を窓につけ、ファンと車両に感謝を伝えるもの。

板垣さん「愛されているドクターイエローをこのまま黙って引退させてたまるかという思いがあって、どうしてもラストランに合わせてこの装飾を」

つける位置にもこだわります。

板垣さん「OK!ジャスト!」

検測員の思いを乗せて──先月29日、ラストランを迎えました。沿線に別れを告げながら、駆け抜けます。

記者「『ありがとう』という文字が見えます。ドクターイエローからこの街の皆さんへ、『ありがとう』の言葉が投げかけられています」

富士山とも最後の共演。そして…

アナウンス「ドクターイエロー最後の運転です」

午後6時前、東京駅に到着。およそ24年の歴史に幕を下ろしました。

鉄道ファン

「メッセージが貼ってあって、社員さんからも愛されている車両なんだな」

「昨日の夜作った旗です。ありがとう、お疲れさまって」

引退後の検査は、2027年以降、私たちも乗車する「N700S」の新型車両に、新たな装置を搭載し行われます。

現在、試作車両で装置の性能を確認していて、ドクターイエローにはなかった機能も。

JR東海・寺田泰隆さん「こちらに見えてきたものが、その装置になります」

架線を支える金具などを点検する装置。これまでは目視でしたが、高性能のカメラで走行しながら金具を撮影し、傷がないか確認します。

10日に1回のドクターイエローに比べ、営業する車両での検測はこんなメリットも。

寺田さん「ほぼ毎日データを取得できるということで、さらに安全性が高められると考えています」

多くの人に愛されたドクターイエローから、新幹線の安全を守るバトンが渡されます。

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