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停戦合意は…ハマス“人質解放を延期”に 「地獄が始まる」トランプ大統領は“警告”

日テレNEWS NNN / 2025年2月12日 0時50分

日テレNEWS NNN

イスラエルと停戦合意したイスラム組織ハマスが、人質の解放を延期すると発表しました。イスラエル側は反発し、トランプ大統領は人質全員が解放されなければ「地獄が始まる」と述べ、停戦合意を破棄するべきとの考えを示しています。

    ◇

ガザ地区の住民

「トランプ大統領はガザは地獄になるだろうと言っている。どんな地獄だ? 今よりひどい地獄? 殺人よりひどい地獄?」

11日、ガザ地区の住民から聞かれた不安の声。その理由は、イスラエルとイスラム組織「ハマス」の停戦合意をめぐるトランプ大統領の発言です。

日テレNEWS NNN

先月の停戦合意を受けこれまでにハマス側はイスラエル人の人質16人を解放したのに対し、イスラエル側も700人以上のパレスチナ人を釈放。「停戦」と「人質解放」がおおむね順調に進んできました。

さらに、イスラエル軍は9日までにガザ地区の要衝の1つである南北に分断する道路、「ネツァリム回廊」から撤退を完了。これによりガザ地区の住民らが南北を自由に行き来できるようになるとみられていました。

しかし、ハマスが「イスラエル側が停戦合意の義務を果たしていない」と今後の人質の解放を延期することを発表。「イスラエル軍が支援物資の搬入を妨害した」などと主張し、イスラエル側が合意違反に対する補償をしない限り、人質を解放しない構えです。

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これに対しイスラエルのカッツ国防相は「停戦に対する明白な違反だ」と反発。戦闘の再開も示唆しています。

こうした中、ハマスに“警告”したのがトランプ大統領。

アメリカ トランプ大統領

「土曜日正午までに人質が帰ってこなければ、停戦は白紙になり地獄が始まるだろう」

あくまでイスラエルが決めることだとしつつも、ガザ地区で拘束されている人質全員が15日正午までに解放されなければ、停戦合意を破棄するべきだとの考えを示したのです。

ハマスに人質解放を進めるよう圧力を掛ける狙いがあるとみられますが、ハマスの幹部は「脅しの言葉は事態を複雑にするだけだ」と非難しています。

停戦合意は今後も維持できるのか、中東情勢に詳しい専門家に聞きました。

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東京大学中東地域研究センター 鈴木啓之特任准教授

「“トランプ大統領だから”ハマスの行動が変わると考えるのは難しい。トランプ氏が発言したような形の停戦は実現は、かなり難しいと言わざるを得ない。ハマスとイスラエルの間で意見の合致ができてくることが重要だが、むしろ離れてしまっている。今回の停戦合意が継続するのか否かに暗い影を落としている」

(2月11日放送『news zero』より)

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