「できることを丁寧に」 大けが乗り越え九谷ぬり絵大賞 沖縄・北谷町出身のアーティスト
沖縄タイムス+プラス / 2024年1月6日 11時0分
【北谷】沖縄県内各地で絵を教えて10年以上になる北谷町出身のアーティスト村松芽(めぐみ)さんは、背骨など5カ所を折る大けがで数カ月間寝たきりになった時期がある。当時、絵画教室の子どもたちがずっと待ってくれていた。「私は昔からみんなより不器用。できることを丁寧にやっていこう」と、手をゆっくり握るリハビリから始めて約2年半後。石川県能美市などが主催する「第8回九谷(くたに)ぬり絵コンテスト」に応募し、昨年12月9日に国内外の1478点の中からグランプリを射止めた。(中部報道部・平島夏実)
同コンテストは伝統工芸の九谷焼の絵柄に、好きな画材で色を塗るもの。お題は九谷庄三(しょうざ)作の「色絵山水亀図 馬盥形(うまだらいがた)水盤」で、3匹の亀が泳ぎ回るモチーフだった。
九谷焼は夫の一樹さんとたびたび訪れる静岡県の骨董(こっとう)品店で好きになった。昨年春には、うるま市の保育園児と共に海の世界をテーマに縦3.5メートル、横6メートルのアート作品に取り組み、ウミガメを描いた。絵画教室でも、みんなで亀を描いた。亀になりきって床でスイスイ水をかく子どもたちが懐かしかった。
「賞はいくつもの幸運が重なって頂けるもの。点と点がつながって今がある」と振り返る。
入院当時は、皿の上で食材を並べ替えて絵にした。朝ご飯のバナナは昆虫に。ミニトマトの中身は、ミステリアスな猫の目に。キュウリの細切りはヒゲに。「食欲が湧かなくても、それで満たされてました。手が握れなくても歩けなくても、私には『イメージする力』が残っているなって幸せな気持ちになれた」
グランプリを取った今回の作品も、絵の中に「ダイブ」しながら描いた。亀と一緒に何度も泳いでみて、引っかかる部分に色を差していったという。
村松さんらの入賞作品は14日まで、石川県のKAM能美市九谷焼美術館で展示している。(能登半島地震の影響で8日から開館)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
きらびやかな「庄三風」に魅せられ絵付け 明治期流行の九谷焼作風、よみがえらせ継承
共同通信 / 2024年6月29日 7時2分
-
【大人の温泉グルメ旅】加賀の伝統美と絶景を満喫!日本海の幸を存分に味わう
ハルメク365 / 2024年6月20日 21時0分
-
沖縄リゾートウェディングフォト・ムービーコンテスト2023/能登半島地震などの影響によりウェディングができなかったカップル1組へグランプリフォトグラファーによる石垣島フォトウェディングを無償提供
PR TIMES / 2024年6月10日 18時15分
-
かわいらしい「ネコトラ」毛並みまで鮮明に 京都・八幡で絵画展
京都新聞 / 2024年6月8日 10時0分
-
【10人限定】プロの画家が直接アドバイス!
PR TIMES / 2024年6月4日 11時0分
ランキング
-
1福岡のこども病院でまた…パワハラで職員処分 日常的に「殺すぞ」
毎日新聞 / 2024年6月29日 8時46分
-
2両陛下、英国公式訪問からご帰国 国賓として多くの行事臨まれる
産経ニュース / 2024年6月29日 18時37分
-
3弥彦総合文化会館で配管工事中に爆発事故 1人死亡、5人が重軽傷 新潟・弥彦村
BSN新潟放送 / 2024年6月29日 15時47分
-
4蓮舫氏が激しい雨の中で演説 熱気の聴衆はまるで香港「雨傘運動」のよう
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月29日 9時26分
-
5小学5年生の請願、大和市議会が全員賛成で採択…市の計画に「子どもの意見反映」求める
読売新聞 / 2024年6月29日 8時23分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)