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うるま市長、土地取得を含めた計画の断念を求める考え 陸自訓練場計画を巡り初表明

沖縄タイムス+プラス / 2024年3月1日 20時5分

陸上自衛隊訓練場の白紙撤回要請後に記者団の取材に答える中村正人うるま市長=1日、嘉手納町・沖縄防衛局(伊集竜太郎撮影)

 沖縄県うるま市石川のゴルフ場跡地に陸上自衛隊訓練場を新設する計画を巡り、うるま市の中村正人市長は1日、土地取得を含めた計画の断念を求める考えを表明した。中村市長が計画への賛否に踏み込んだ発言をするのは初めて。沖縄防衛局へ計画の白紙撤回を要請後、記者団の取材に明らかにした。玉城デニー知事は同日、中村市長と同様の立場にあるとし、国は断念するべきだとした。

 中村市長はこれまで、防衛省と地主の売買について発言すると不利益に当たる懸念があるとし「コメントを差し控える」と述べるにとどまっていた。

 今回、元市議らが保革を超えて計画断念を求めていることなどを受け、「住民の気持ちに応えるかたちの要請だ」と説明。「我々も立ち上がって一緒に行動していく」と強調した。市民団体が20日に開く反対の市民集会には、要請があれば出席する考えを示した。

 玉城知事は中村市長の決断を「非常に素晴らしい判断だ」と評価。これまで計画の白紙撤回を求めていた玉城知事だが「(白紙撤回は)ある意味でいうと断念と同意語」と述べた。

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