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3800万年も変わらぬ愛の形 樹脂の化石に求愛中のシロアリ2匹 敵から逃げようとして閉じ込められたか OISTが研究

沖縄タイムス+プラス / 2024年3月8日 13時35分

2匹のシロアリが横並びになっている琥珀(アレシュ・ブチェック博士提供)

 約3800万年前も今も、シロアリの愛の形は変わらない-。こんな研究結果を、沖縄科学技術大学院大学(OIST)が6日、発表した。裏付けた物証は、5~7ミリのシロアリが2匹入った樹脂の化石「琥珀(こはく)」だった。

 OISTによると、現在はチェコ科学アカデミーに所属するアレシュ・ブチェック博士が2021年に化石コレクター向けの販売サイトで琥珀を見つけ「2匹入っているのを初めて見た」と購入。X線マイクロCTを使って2匹を観察したところ、横並びになって雌の口器が雄の腹部の先端に触れていることを確認した。

 ブチェック博士の研究チームは現在のシロアリの求愛行動として知られる「タンデム歩行」とみて、求愛行動中のカップルを樹脂に似た粘液に入れて実験したところ、琥珀の2匹と似た姿勢になったという。

 研究に携わった元OIST研究員の水元惟暁(のぶあき)博士は「カップルは捕食者からは逃げようとするが、粘着性がある場所の危険には気付かず、閉じ込められてしまうのでは」と説明している。

 研究成果は「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に記載された。(社会部・塩入雄一郎)

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