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「最初無理かなと思ったけど…」 鳩間島の中学生、サバニで海渡る 卒業記念で西表島→鳩間島までの6キロ

沖縄タイムス+プラス / 2024年3月24日 9時30分

6キロ先に見える鳩間島を目指す生徒ら=15日、西表島上原港の沖合

 【鳩間島=竹富】鳩間小中学校(川端修校長)の中学部は15日、西表島上原港の波止場から鳩間島前浜までの約6キロを、サバニで縦断した。全生徒は7人で、うち5人は卒業などで島を離れる。「卒業記念サバニ縦断プロジェクト」と題して、思い出をつくろうと試みた。出発前、中学1年でリーダーの林耕介さんは「みんなで心を合わせて無事に鳩間にたどり着きたい。全員一緒に最後までこぎきりたい」と意気込んだ。(前大歩通信員)

 生徒を乗せたサバニは午前9時半ごろ、西表島をスタート。晴天で波のない絶好の海日和となり、生徒たちは「いちに、いちに」と息を合わせて「エーク」と呼ばれる櫂(かい)でこぎ出した。鳩間島が見えるようになると、「頑張れ」と伴走船に乗った教員が励ました。

 中間地点にある無人島のバラス島に立ち寄り一休み。ひざ上まで海水が来ていたが、生徒らはサバニから降りて水分や糖分を補給しリフレッシュした。

 再びこぎ始め、鳩間島が近づいてくると伴走船から「母校が見えてきたよ。あと少し頑張れ」と激励が飛ぶ。ついに予定していた3時間を大幅に切り1時間15分で到着した。サバニは上陸直前にくるりと旋回し、祝福していたようだった。

 鳩間島前浜では、小学部の児童のほか、教員や住民らが太鼓やドラでお出迎え。中学2年生の小出琳夏さんは「めっちゃ楽しかった。最初無理かなと思ったけど、だんだんとテンションが上がり、ゴールできた」と白い歯を見せた。

 前日の14日には公民館の加治工勇館長の講話があり、鳩間島の方言でサバニを「いだふに」ということや、島民と「いだふに」との関わりについて理解を深めた。

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