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樹上で熟したパインくり抜いて「カンパインカップ」 飲み物注いでおいしく乾杯 アララガマ農園

沖縄タイムス+プラス / 2024年5月12日 10時0分

パインの中身をくりぬいて作る「カンパインカップ」。沖縄本島ではうるマルシェで販売中。

[ヒットのたまご](261) 沖縄物産コーディネーター 池村博隆

 アララガマ農園(池村海仁(かいと)社長)は、パイナップル栽培の最適地とされる竹富町・西表島で37年間パインを生産し、年間20万個栽培、発送しています。

 パインは収穫後には追熟しません。アララガマ農園では、農薬肥料に極力頼らない有機農法や樹上で80%まで完熟させることで、本当の完熟パインのおいしさを追求しています。今が旬の芯までやわらかいピーチパインは、桃に似た香りが漂うジューシーパイン。中身をくりぬいて「カンパインカップ」を作り、パインジュースや泡盛、ワインを注いで乾杯すれば楽しくておいしい体験ができます。

 海仁さんの祖父母が開拓移民として宮古島から西表島に入植し、アララガマ魂(宮古の方言で不屈の精神)でジャングルを開墾したそうです。2021年に父・英勝さんから事業を引き継ぎましたが、2年前に英勝さんが急逝、コロナの影響や台湾産パインの日本向け輸出増で試練の連続でした。

 そんな時、畑で父とカンパインカップで泡盛を酌み交わした日々や父への感謝と尊敬の念を思い出し「アララガマアララガマ」と唱え自らを奮い立たせています。西表島の豊かな自然と父子愛に育まれた完熟パインをご賞味下さい。

 【メモ】竹富町上原10の158。電話0980(85)6943。詳細はこちら https://araragamafarm-netshop.com/ から。

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