CHAIN' SOLEが新アルバム「SO POWER 2024」 パンクバンド30年の軌跡 6月9日にイベント
沖縄タイムス+プラス / 2024年5月24日 11時32分
沖縄を代表するパンクバンドCHAIN' SOLEが活動30年の節目で、これまでの楽曲を再レコーディングした9曲入りアルバム「SO POWER 2024」を6月9日にリリースする。同日に那覇市のライブハウス沖縄Cyber-Boxで行われるイベント「BE BOP BLOOD Vol.7」で会場販売する他、関東を中心に展開する大手CDショップ・ディスクユニオンでも販売する予定だ。結成当時からのメンバーとしてCHAIN' SOLEを率いるボーカルの光永光は「この音源をきっかけに、ぜひライブを見に来てほしいです」と話し、ライブバンドとしてのプライドをにじませた。(ライター・長濱良起)
ボーカル光永光 ライブバンドのプライド
-新譜ではなく、これまでの集大成として再レコーディングしたアルバムを出すのは、なぜでしょうか?
「今のメンバー体制で落ち着いて2年目になろうとしています。同じ曲でも昔と今ではスタイルも違うので、集大成という意味でも改めてとり直しました。歴代メンバーがいたからこそ今があるので、現メンバーで感謝を込めた作品でもあります。ライブでよくやる曲や、オーディエンスから人気のある曲を選びました。秋ごろには新曲を出そうと考えていますし、サブスクも今後やっていきたいです」
-30年間の活動を振り返ってどのように思いますか?
「基本的に飽きっぽい性格なんですけど、なぜか30年もたっていますね(笑)。自然に続いています。とはいえ、長く活動していると幾多の苦労も当然あるわけで、メンバーチェンジも多々ありました。たくさんお客さんに来てもらえる時期もあれば低迷している時期もあって、そんな波を繰り返している感じです。今はまた全体的にプレーヤーが増えてきていて、全体的にパンクシーンが盛り返してきているという印象があります。ですので、老若男女世代関係なく、俺たちも変わり続けることなく、良い意味での進化をしていきたいですね」
―パンクとの出会いはいつごろだったのでしょうか?
「小学校までは宮古島に住んでいました。宮古島なので(音楽風土として)小さい頃からパンクとかロカビリーを聴いていたんですよ。兄、姉の影響もあって自然と聴き始めました。当時の宮古島は、離島であるが故に情報があまりないので、全国的に売れていた音楽は逆に分からなくて。小6で本島に転入したら、周りの友達が聴いている音楽が全然違うことに驚きました。それまではJ-POPサウンドとは無縁でしたので」
-CHAIN' SOLEの始まりは何だったのでしょうか?
「中1の時にあるロックバンドが沖縄に来たんですよ。それが自分にとって初めてのコンサートで、よし、バンドを組もうと。最初はドラマーをしていましたが、ベーシストを経て、そしていつしか当初の希望通りボーカリストになりました。中2からライブハウスに立っていました。今はないですけど、那覇市壺川にあったブックボックスの3階でイベントが開催されていて、そこに出たりとか。4年ぐらいやっているうちにメンバーが定着してきて、CHAIN' SOLEが始まりました」
SEX PISTOLSに衝撃
-CHAIN' SOLEの音楽性にはどのようなルーツがありますか?
「12歳の頃『SEX PISTOLS』に衝撃を受け、それから『THE STAR CLUB』『LAUGHIN' NOSE』といった昔からの根強いジャパニーズパンクを聴いていました。1990年代に入ってからはメロディックパンクなどさまざまなスタイルのパンクがはやって、そのシーンのバンドも増えてきましたが、CHAIN' SOLEとしてはジャパニーズパンクスタイルを崩さずにやっています。最初に受けた衝撃が大き過ぎました。攻撃的なパンクのスタイルがずっと好きです。はやり廃りではなく、自分の中でこだわり続けています。宮古島の方言で言うと、アララガマ精神というか、なにくそ根性というか」
-沖縄のパンクシーンの前線に立って活動を続けています。
「THE STAR CLUBが2000年に『ジャパン・パンク・ロック・フェスティバル』を開催して、沖縄代表としてCHAIN' SOLEも出演させていただきました。それがきっかけで、自分たちもイベントを仕掛ける側として、日本を代表するパンクバンドを、当時那覇にあったライブハウスClub D-Setに定期的に招集していました。それは今でも続いています」
14歳の反骨精神 歌詞に
-今回のアルバム「SO POWER 2024」の中で一番古い曲はどれですか?
「アルバムの名前にもなっているんですけど、20歳ごろに作った『SO POWER』は、もう27年前ぐらいの曲です。今作には収録されていないですけど、一番古いのは14歳の時に作った『stary dog』という曲があります。14歳の反骨精神たっぷりの歌詞です。ただ、どんな曲でも全体的にそうなんですけどね」
-6月8日と9日には「BE BOP BLOOD Vol.6&7」をそれぞれ開催して、9日には出演もします。
「誰でも来てほしいです。ロックやパンクを感じてほしいです。ライブというのは生ものです。怖いもの見たさやドキドキ感でも何かのきっかけで来てもらって、お客さんの人生にどんな形でもいいので響いてくれたらなと思っています。こんな時代だからこそ、自分のその足を運んで、その眼球で現実を見つめ、自身の胸中にある喜怒哀楽を心から感じていただきたいです。その中で俺たちのステージを選んで楽しんでくれるとこれ幸いです。俺らは年を重ねいずれは去る者ですが、この世に生まれた音楽というのは生き続ける。ライブハウスで会いましょう」
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