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沖縄市の銀天街復活へ 大学生7人が集合住宅を提案 居心地を重視、地域の拠点に

沖縄タイムス+プラス / 2024年5月25日 13時33分

学生の発表を聞く参加者ら

 【沖縄】「人が集まる集合住宅」をテーマに、琉球大学工学部工学科建築学コースの学生7人が取り組んだ設計の発表会が16日、沖縄市照屋の銀天街プラザであった。銀天街の一角に地域の拠点となる集合住宅を建てることを想定し、それぞれのアイデアを詰め込んだ設計製図や建築模型を披露した。銀天街地権者の会のメンバー、行政や建築関係者らは学生の説明に熱心に聞き入った。(中部報道部・吉川毅)

 発表したのは、同地権者の会副会長で琉大工学部の非常勤講師を務める山口瞬太郎さんに学ぶ同大3年生7人。銀天街が抱える課題として(1)老朽化した建物の限定的な改修・修繕には限界があり、エリア全体に共通している(2)個々の建物、敷地が小さく密集しているため建て替えが困難(3)高齢化と同時に将来的なまちのビジョンが見えにくい―の三つを挙げ、「まちづくりの核となる集合住宅には、場所としての魅力や居心地の良さにつながる建築の力が重要」と取り組んだ。

 「表裏で繋(つな)がる集合住宅」と題した比嘉俊哉さんの設計は、6階建ての建物で各階を45度ずつずらした斬新なデザイン。小田りのんさんの作品は、子どもを住民みんなで見守れる空間を造り、人が集まるパン屋も配置することが特徴だ。

 内海涼さんの作品は屋上に「おおきな庭」があり、地域の人が関わり合える温かい雰囲気を商店街に取り戻せるような集合住宅がコンセプト。図書館や自習スペースを取り入れた城間千裕さんの設計は、付近の学校の生徒たちが気軽に訪れることができ、住民との「ここちよい距離感」のある交流の場を目指した。

 「他世代交流が『自然と』生まれる集合住宅」と題した新垣朝啓さんの設計は、老人ホームと保育園を設置し異世代が暮らしやすい環境を整備。上田匠馬さんの作品は、露天風呂やサウナなどが付いた個性的な住宅と、住民以外の人も利用できるコワーキングスペースを設けた。平良享大さんは「銀天街の一角として活性化しながらもプライベートが守られた開かれた集合住宅」をコンセプトに設計した。

 発表を聞いた参加者からは「どれもすてきな設計で発想が面白い」「銀天街の復活につながりそう」「建設費がいくらかかるか知りたい」などの意見が出た。今後の設計に取り入れてほしい点としては「多くの人が訪れる場合、住んでいる人にとって騒音やごみ問題も出てくる」「駐車場の件も考えることが必要」といった指摘もあった。

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