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「投資額を何倍にもして返す」著名人を名乗り勧誘され…50万円の送金先を聞くとネットの個人口座 「間違いない」銀行員が詐欺を防ぐ

沖縄タイムス+プラス / 2024年6月1日 7時3分

砂辺操署長(左)から贈られた感謝状を手にする照屋美和さん(左から2番目)と金城めぐみさん(中央)=22日、浦添市仲間・浦添署

 沖縄県警浦添署(砂辺操署長)は22日、SNS(交流サイト)型投資詐欺を水際で防いだとして、沖縄海邦銀行浦添支店・港川支店の金城めぐみさん(50)と照屋美和さんに感謝状を贈呈した。2人は3月26日、同支店の窓口に来店した70代女性から「送金したいが振込先の口座が分からない」と相談を受けた。同署などによると、女性はSNSで著名人を名乗る人物と知り合い、グループチャット内でやりとりを続けていた。「投資額を何倍にもして返す」などと投資の勧誘を受けていた。

 女性は50万円を送金しようとしていたが、窓口業務を担当していた照屋さんが、女性の送金先が証券会社の法人口座などではなくネット銀行の個人口座だったことや、SNS上のやりとりを見て不審に思い、金城さんに相談。内容から詐欺を疑い、警察に通報した。

 照屋さんは「日頃のコミュニケーションが生かされた。今後も意思疎通を密にして詐欺を未然に防げるようにしたい」と話した。金城さんは「相談を聞いて間違いなく詐欺だと思い、通報に躊躇(ちゅうちょ)はなかった。お客さまの大切な資産を守れて良かった」と振り返った。

 砂辺署長は「著名人をかたるSNS型投資詐欺は社会問題になっている。利用客のわずかな不自然さに疑念を抱き、詐欺被害を未然に防いでくれた」と感謝した。(社会部・知念祥吾)

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