普段の歩数に「プラス10分・1千歩」で心身に好影響 死亡リスク2.8%、生活習慣病発症3.6%、がん発症3.6%低下
沖縄タイムス+プラス / 2024年6月5日 8時10分
[命ぐすい耳ぐすい 沖縄県医師会編](1334)
2021年度県民健康・栄養調査によると、成人の肥満者の割合は男性41.6%、女性24.8%となり、全国平均(男性33.0%、女性22.3%)を上回る状況となっています。男性は働き盛りの30代が56.3%、40代は55.2%、50代は54.7%と軒並み5割を超えています。女性は70歳以上が最も高く、37.1%でした。
肥満は脂質異常症や高血圧、糖尿病などの生活習慣病の原因となるだけでなく、足腰の負担となり、骨や関節、筋肉、神経など運動器の障害を招きます。運動器の障害のために立ったり歩いたりする身体能力(移動機能)が低下した状態を「ロコモティブシンドローム(ロコモ、運動器症候群)」といいます。ロコモが進行すると、将来介護が必要になるリスクが高くなります。
適度な運動は骨や筋肉を強化してロコモを予防する他、消費エネルギーが増えるので余分な体脂肪が減り、肥満の予防・改善につながります。よく運動する人は虚血性心疾患や高血圧、糖尿病、肥満、骨粗しょう症、結腸がんなどの罹患(りかん)率や死亡率が低く、運動はメンタルヘルスや生活の質の改善に効果をもたらすと知られています。
高齢者においても、歩行などの身体活動が寝たきりや死亡などのリスクを減少させる効果があると示されています。
運動の目安については「1日1万歩を目標に」といわれてきましたが、年齢や体力には個人差があります。まずは普段の歩数に「プラス10分・1千歩」歩くことから始めて、体調を見ながら徐々に増やしていくことをお勧めします。
「20分以上運動しないと脂肪は燃焼されない」といわれていますが、短時間の運動でも脂肪はエネルギーとして消費されます。
プラス10分の運動で、「死亡リスクを2.8%」「生活習慣病発症を3.6%」「がん発症を3.6%」低下させるといわれています。少しずつでいいので、体を動かす習慣を付けることが大切です。(池間正英、県立宮古病院=宮古島市)
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