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沖縄県議選、投票率が高いのは曇りの日 ことし16日の天気は雨予想

沖縄タイムス+プラス / 2024年6月7日 17時0分

 

沖縄県議選は梅雨時期

 第14回沖縄県議会選挙は、本日6月7日(金)は告示日、投開票日は6月16日(日)となっています。第1回から13回までの選挙も全て6月に行われました。この時期の沖縄地方は梅雨(小満芒種:スーマンボースー)時期です。第1回の選挙のみ、梅雨明けの翌日が投開票日となっていました。過去の投票率と天気を振り返ってみたいと思います。

 第2回の1976年、第5回の1988年、第8回の2000年、第11回の2012年は辰(たつ)年に当たります。今年1月5日のコラムでも紹介させていただきましたが、気象的にも特徴的な年でした。

・2012年は台風が沖縄に11個も接近・2000年前半は長雨と日照不足

 過去の天気は、気象庁の天気出現率を参考に独自の基準を設け、地点は那覇、投票時間となる午前7時から午後8時まで、雲量は3時間ごとの観測などとしました。

〈天気の基準〉
雨・・降水量が1.0ミリ以上観測
曇り・・降水量が1.0ミリ未満で、日平均雲量が8.5以上
晴れ・・降水量が1.0ミリ未満で、日平均雲量が8.5未満

 過去13回の選挙のうち、晴れの日は2回、曇りの日は7回、雨の日は4回ありました。
それぞれの天気で投票率の平均(小数第3位を四捨五入)を出してみました。

雨の日の投票率の平均・・・63.59%曇りの日の投票率の平均・・・72.13%晴れの日の投票率の平均・・・56.02%

 曇りの日の投票率の平均が最も高く、次いで雨、そして晴れの日の投票率が最も低いという結果となりました。高い投票率の第1回から第5回までが、全て曇りの日になっているのも大きく寄与していると考えられます。

 選挙と天気の関係については、雨の日は外出しにくい、晴れの日は行楽に出かけたい、そのため曇りの日は投票率が高くなると昔から言われていますが、県議選もその通りの結果となりました。

16日は本島に雨雲がかかる可能性

 県議選投開票日の16日(日)の雨と風の予想を見てみましょう。

 沖縄の北の海上に梅雨前線が延びる予想となっています。そのため、雨雲の南側が本島地方にかかる可能性があります。梅雨前線の本体の雨雲が、沖縄からどのくらい北に離れて通過するのかがポイントになりそうです。16日(日)の気圧配置は、ことしの沖縄地方の梅雨明けを見通す上でも重要な日となりそうです。

16日(日)ごろにかけて梅雨空続く

 6月23日(日)にかけての那覇の天気と気温の予想では、16日(日)にかけて、曇りや雨の梅雨空が続く見込みです。その後、17日(月)以降は、日差しが戻り、23日(日)慰霊の日にかけては晴れたり曇ったりの天気の見通しです。

 この時期は、太平洋高気圧の強まるタイミングに少しずつ変化しそうです。沖縄地方の梅雨明けの平年値は6月21日ごろとなっています。2023年は6月25日ごろでした。

今週末は天気の急変に注意

 8日(土)の沖縄地方は、東シナ海に発生する梅雨前線や前線に流れ込む湿った空気の影響を受ける見込みです。各地で曇りや雨の天気となり、局地的に雨脚が強まる恐れがあります。天気の急な変化にご注意ください。

 各地の気温は、最低気温、最高気温ともにこの時期らしい気温となるでしょう。

崎濱綾子
気象予報士/防災士(株式会社ウェザーマップ)
 沖縄県宜野湾市生まれ。ミスはごろもとして地元の観光大使を務める。RBC琉球放送でラジオ・テレビのリポーター、QAB琉球朝日放送で気象キャスターを担当。2005年に沖縄初の女性気象予報士となる。2005~2016年3月までRBC琉球放送の夕方のニュース番組で月~金曜日の気象キャスターを担当。2016年4月から東京の本社で勤務。Yahoo!ニュース動画出演・記事執筆を担当。Yahoo!ニュースエキスパート。好きな天気現象は、夏至南風(カーチーベー)。

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