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【動画あり】琉球ドラゴンプロレスの空港大会 まさかの場外ダイブ3連発に大拍手 台湾地震支援

沖縄タイムス+プラス / 2024年6月16日 10時0分

まえだみさきにダメージを与える首里ジョー。観光客ら多くの観客が見守った=6月9日、那覇空港

 「台湾、加油(頑張れ)」。那覇空港にプロレスがやってきた。沖縄を拠点に国内外で活動する琉球ドラゴンプロレスリングは9日、 那覇空港2階広場で台湾東部沖地震の復興支援チャリティープロレスを開催した。同団体によると、空港でのプロレス興行は全国で初めて。ロープからの場外ダイブ3連発など、ジュニアヘビー級の選手が多い団体ならではの空中戦も多く飛び出し、観客は大技の数々に声援や拍手を送った。台湾の団体「Puzzle プロモーション」からも2選手が参戦。計2試合を終えた後、琉球ドラゴンプロレスリングのグルクンマスク代表は「1回きりではなくずっと支援していきたい。これからも続けていきたい」と宣言、空港プロレスの再来を予期させた。(ライター・長濱良起)

「空の玄関口で笑顔になって」

 今年4月に発生した台湾東部沖地震の被災地支援を目的に、オリジナルTシャツ販売や募金を行った。「沖縄の空の玄関口で台湾の人にも笑顔になってもらいたい」(グルクンマスク代表)との思いで、那覇空港ビルディングの協力の下、空港でのプロレス開催に至った。観覧は無料。タッグマッチが2試合行われた。琉球ドラゴンや全日本プロレスにも在籍していた台湾人レフリーのスポンジケンが沖縄に帰ってくる形で試合を裁き、盛り上げた。

沖縄に住んでいたAXEが盟友ソーキを撃破

 ウルトラソーキ・まえだみさき組に対するは、首里ジョー・AXE WANG(Puzzle プロモーション)組。ウルトラソーキと首里ジョーのチョップの応酬で序盤戦がスタート。まえだのコミカルなファイトスタイルや、AXEのアクロバティックな技などで盛り上げる。最後は場外に放り出されたまえだを首里ジョーが封じ込めている間に、AXEが打点の高いダイビングエルボードロップをウルトラソーキに見舞って3カウント。台湾の人気選手としての意地を見せた。

 実はこの4選手はかつて嘉手納町の合宿所で共同生活を送っていたこともあった。ウルトラソーキは試合後、自身のXで「一緒にプロレス見たり、ちゃんこ食べたりしたのを思い出しました。(中略)試合できて嬉しかったです」とつづっていた。

×ウルトラソーキ & まえだみさきVS首里ジョー & ◯AXE WANG12分41秒 ダイビングエルボードロップ⇒片エビ固め

まさかの場外ダイブ3連発

 グルクンマスク・闘魚(ドウユー、Puzzle プロモーション)組の“お魚コンビ”は、美ら海セイバー・ティーラン獅沙組と対戦。巨体の闘魚をどう料理するかが見ものの一戦だ。闘魚のパワフルなボディースラムやグルクンマスクの四の字固めに苦しめられたティーランだが、両足で相手の首を挟んで後ろ宙返りで投げるフランケンシュタイナーで形勢逆転するなど大技を繰り出し、現役王者の底力を発揮。

 さらにこの日一番の盛り上がりは、ティーラン、グルクンマスク、セイバーによるまさかの3連続場外ダイブ。マットのない硬い床でもお構いなしの大技で観客を驚かせた。終盤はグルクンマスクがセイバーを1回転させるほどの容赦ないラリアットを食らわせるなど猛攻。セイバーは何度も技を受けカウントを返し続けたものの、最後はグルクンマスクの得意技、グルクンドライバーに沈んだ。

◯グルクンマスク & 闘魚VS×美ら海セイバー & ティーラン獅沙14分56秒 グルクンドライバー⇒片エビ固め

クラファンでの支援も後押し

 琉球ドラゴンプロレスは台湾との関わりが深く、選手の受け入れや遠征、Puzzle プロモーションへのリング製造依頼などでかねてから交流がある。今大会の開催はクラウドファンディングでの支援もあり、実現した。

 実況マイクが技の解説なども交えることで、プロレスを初めて見る人でもより楽しめるよう工夫も凝らされた。試合前には「TidaBatonteam Okinawa」によるバトントワリングもあり、会場に華を添えた。チャリティーTシャツ購入者には抽選で1人に、チャイナエアラインより沖縄―台湾間の往復航空券がプレゼントされた。

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