恋愛テーマに3時間で完成 中学生が作品競う 島尻地区中学校アートコンクール 与那原中が4連覇

島尻地区中学校アートコンクール団体で4連覇した与那原中学校美術部のメンバー＝1日、豊見城市立豊崎中学校

　【南部】南部地区の中学校の美術部員が平面・立体作品の出来栄えを競う第13回島尻地区中学校アートコンクール団体部門（主催・島尻地区中学校文化連盟美術部専門部）が1日、沖縄県豊見城市立豊崎中学校で開かれた。同専門部による投票審査の結果、与那原中が2位に120点差を付ける317点で4連覇を果たした。（南部報道部・新崎哲史）

　テーマは生徒から募り、主催者がくじで決めて事前に生徒たちに伝える形で、今回のテーマは「恋愛」。3時間以内に 平面の絵画、立体の造形作品を完成させ、平面・立体にそれぞれ最大8人計16人が出品して総合点を競った。

　与那原中3年の當眞瑠日さんは、人や鳥、魚、花を懐中時計の枠に描き、時とともに愛が育まれる様子を表現した。審査とは別に中学生同士が投票する「みんなのチョイス賞」で絵画トップになった。

　立体で同賞2位を取った2年の幸地美緒莉さんは「脳内花畑」をテーマに人の頭から生えたバラが咲き誇る様子を造形。「恋をした時の頭の中を想像した。うれしい表情にするか、苦しい表情か悩んだけど、恋は楽しいと思って笑顔にした」と振り返った。

　同校美術部は県大会も3連覇中。城間芭南主将は「地区大会で落とせず、生きた心地がしなかった。連想ゲームで部員一人一人が恋愛について理解を深めた。県大会でも4連覇を目指す」と気合を入れた。