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ミシュラン「ビブグルマン」5年連続獲得したピザ職人 こだわった「軽さ」さくさく生地

沖縄タイムス+プラス / 2024年6月21日 8時0分

店の看板メニュー「Tamaki」。上に載ったミニトマトをつぶしてから食べる

[胃心地いいね](782) PST OKINAWA by the sea 恩納村瀬良垣2260

 ミシュランの「ビブグルマン」を5年連続で獲得したピザ職人、玉城翼さん(44)=沖縄市出身=が手がける「PST OKINAWA by the sea」が、恩納村のANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート内にある。玉城さんが東京都内で3店舗運営するPSTの姉妹店となる。ナポリピッツァをベースにピザ耳までぺろりと食べられる「軽さ」が評判だ。

 看板メニューは玉城さんの名前をつけたトマトベースの「Tamaki」(税込み2480円)。チーズとトマトソースが完全に混ざり合わない絶妙な状態でピザ釜から取り出すことで、口の中で味が混ざり合う感覚が楽しめる。同リゾート限定で、21種類のトッピングを好きなだけ盛り付けられる「万座限定スペシャルピザ」(同3300円)も提供している。

 玉城さんのこだわりは食べた時の「軽さ」を追求したピザ生地。4種類をブレンドした独自開発の小麦粉を使い、さくさくした生地に仕上げる。通常の温度よりも高い約500度で1分焼くことで、焦げ目を付け生地をより軽くする工夫も。焼く前にはピザ窯に県産塩を一振りし、本場イタリアの具材に塩っ気や特有のうま味、焦げの苦みを引き立てる1枚が出来上がる。

 ピザ作りの原点は約20年前、都内で食べた1枚に「ピザは好きでも嫌いでもなかったが、今までとは違う感覚に衝撃を受けた」。都内の有名店で修業を積み、17年に自身の1号店を開店。常連客だった同ホテルの前総支配人と話がまとまり、今年4月に県内進出を果たした。10月にはタイにも進出する予定で、海外での展開にも力を入れる。

 玉城さんは「沖縄のピザはPSTと思ってもらえるくらい、お客さまにとってのお気に入りの店にしたい」と意気込んだ。(北部報道部・比嘉海人)

 【お店データ】営業時間はランチが正午~午後3時、ディナーは午後5~10時(不定休)。席は屋内と屋外で計76席。電話098(966)1211

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