「人をあやめないで」平和への思いを7分間に込めた95歳の元学徒 沖縄戦で看護動員 手術で切断された負傷兵の手足を壕の外に捨てた経験も
沖縄タイムス+プラス / 2024年6月22日 14時40分
[戦後80年へ]
「白梅同窓会」副会長の武村豊さん(95)が20日、日頃利用している那覇市の安謝老人デイサービスセンターで、「白梅学徒隊」として沖縄戦に動員された体験を語った。利用者や保育園児ら約50人を前に、「家族や友達が一人ずつやられていく。それを私たちは目の前で見てきたんです」と、戦争の悲惨さを伝えた。
「同窓会の人たちが次々と亡くなり、今は一人になっている。足腰も弱くなって、職員に助けられている」と武村さん。センター側が体調に配慮し、武村さんの過去の証言映像を流した後、本人が約7分間講話する形にした。
16歳の時に負傷兵の看護に動員され、手術で切断された手足を壕の外へ捨てに行った。「人をあやめたり国と国がけんかをしたりすることがないようにと、いつも心の中で思っている」と話した。
隣の「あじゃ保育園」の園児16人は平和への願いを込めて合唱。その後、一人一人が沖縄戦を描いた絵を紹介しながら「爆弾が落とされてみんなが逃げている。戦争は怖いと思いました」などと感想を語った。
同センターは地域間、世代間、施設間の交流を通して平和について考えてもらおうと、これまでも慰霊の日に合わせて平和学習会を開いてきた。新型コロナウイルス禍を経て、久々の開催となった。(社会部・當銘悠)
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