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沖縄戦を指揮した日本軍司令官の孫、平和学習の講師に 南部撤退で住民の犠牲が拡大「祖父は沖縄を本土防衛の防波堤と考えていた」

沖縄タイムス+プラス / 2024年6月22日 16時25分

第32軍司令部壕の保存や公開の重要性について話す牛島貞満さん=19日、豊見城市立豊崎中学校

 沖縄戦を指揮した第32軍の牛島満司令官の孫牛島貞満さん(70)が19日、沖縄県豊見城市立豊崎中学校で平和学習を行った。牛島さんは、第32軍が決定した南部撤退により軍民混在の状況で住民犠牲が広がったことを解説。牛島司令官は本土決戦が必ずあると思っており、「沖縄は本土防衛のための防波堤という考えがあったから、南部撤退を決定した」と語った。

 平和学習で生徒たちは、米軍が首里に迫った時、「首里でそのまま戦う」「南部に下がって戦う」のどちらの作戦を取るかを司令官や住民の立場で考えた。

 「南部に下がると住民が戦闘に巻き込まれるから首里で戦う」「南部に下がって戦う方が態勢を整えて時間稼ぎできる」などさまざまな意見が上がった。

 2年の加藤にじさん(13)は「日本軍が壕から住民を追い出したことに、とても驚いた。日本軍が来て安心していた沖縄の人たちは絶望したと思う」と感想を述べた。

 牛島さんは学習後、報道陣に牛島司令官の「辞世の句」について聞かれ、「天皇に強い忠誠を誓う祖父の思いが表れている」と語った。(社会部・當銘悠)

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