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琉球王国時代から続く琉球藍 保存会がクラウドファンディング 魅力を広め継承する施設開設が目的 資料展や染め体験も 沖縄・本部町

沖縄タイムス+プラス / 2024年6月23日 14時34分

琉球藍で染色した糸(琉球藍製造技術保存会提供)

 【本部】琉球藍製造技術保存会(本部町)が琉球藍の魅力を広め、継承するための施設開設に向けてクラウドファンディング(CF)を始めた。目標は120万円で、8月11日まで。

 会が拠点にする同町伊豆味は、琉球王国時代から琉球藍の一大生産地。山に囲まれて湿度が高く水も豊富なことから、直射日光などに弱く繊細な琉球藍の栽培に適している。染料は長く県内各地の織物や芭蕉布、紬(つむぎ)などに使われてきた。

 施設は「守る・伝える・学ぶ」をコンセプトに伊豆味みかんの里に開設する。琉球藍の歴史を学べる資料展示を設ける他、個人工房では対応が難しい団体客や修学旅行生への藍染め体験も実施できるようにする。

 120万円は全額設備費や施工費に充てる。返礼品は支援金額に合わせて藍染めの木綿手ぬぐいやショール、藍染め体験の権利などを用意している。

 会事務局の池原幹人さんは「琉球藍にしか出せない優しい青色がある。地域で続いてきた文化を残し、子どもから大人まで藍に触れ合えるような施設を造りたい」と意気込んだ。

 CFは「READYFOR(レディーフォー)」で実施。詳細はこちらのURL(https://readyfor.jp/projects/141490)から。問い合わせは保存会、電話090(6796)5539。(北部報道部・松田駿太)

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