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「琉球史や沖縄に興味持って」 漫画家が那覇文芸協会で講演 漫画で琉球の魅了伝える

沖縄タイムス+プラス / 2024年6月24日 8時46分

 【那覇】本紙子ども新聞「ワラビー」で漫画「5年1組でいご通信」を連載している漫画家の吉元愛紀子(あきこ)さん(29)が1日、那覇市内であった那覇文芸協会(伊佐節子会長)の第32回定期総会で講演した。琉球の神話や民話、伝承上の人物をモチーフに創作した自身の作品を紹介し、「漫画を通して琉球史や沖縄に興味を持ってもらいたい」と意欲を話した。

 吉元さんは会員約30人を前に「漫画で伝えたい琉球・沖縄の魅力」と題し、創作の手順や裏側に加え、18世紀から現代まで、国内外で漫画が発展してきた歴史を伝えた。

 幼い頃から絵を描くことが好き。中学生になってからは日本史や世界史、地理を題材にした漫画にはまったという。「漫画をきっかけに日本史や世界史を理解することができたので、自分も琉球や沖縄を描く漫画家になりたいと考えた」

 「でいご通信」の主人公・与那ちゃんのモデルが与那国島の伝説の「女酋(しゅう)長サンアイ・イソバ」だったり、琉球の民間説話集「遺老説伝」や女神阿摩美久(あまみく)による琉球の始まりの神話を漫画化したり、沖縄にこだわった作品を描き続けている。「沖縄の文化や伝統が継承されるきっかけの一つになりたい」と望んだ。

 那覇文芸協会は会員75人が俳句や川柳、短歌や琉歌、小説や評論、エッセーなどに取り組み、年刊誌「那覇文芸」を発行している。(社会部・又吉嘉例)

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