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ヤンバルテナガコガネの幼虫、密猟被害か 国指定の天然記念物 樹洞の幼虫消え、周辺に人の痕跡も

沖縄タイムス+プラス / 2024年7月1日 9時33分

ヤンバルテナガコガネのすみかである土が取られた形跡があった(赤い囲い部分)=3月、やんばる国立公園(提供・環境省やんばる自然保護官事務所)

 【北部】環境省やんばる自然保護官事務所は26日、やんばる国立公園内で1~3月、国指定天然記念物のヤンバルテナガコガネの幼虫が密猟された可能性があると発表した。同事務所が1月に把握していた生息木を調べたところ、樹洞にいたはずの幼虫がいなくなっていた。

 調査業務を委託する業者から3月に同事務所に通報があり、発覚した。木には人が足をかけて折れたとみられる破損箇所があり、周辺に幼虫がすみかとするフレーク(土)が散乱していた。同事務所は野生動物による危害ではなく、人に捕られた可能性が極めて高いとみて名護署に通報した。

 ヤンバルテナガコガネは種の保存法で捕獲や譲渡が禁止されている。1984年に新種として発表された後、乱獲・密売が多発し生息域が減少。直近20年は環境省や県、民間団体が林道パトロールなどの対策に取り組み、密猟は確認されていなかった。

 同事務所の椎野風香自然保護官は「狙われやすい生息木の周辺に監視カメラを設置する対策も検討する」と話した。(北部報道部・比嘉海人)

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