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米軍のサイト、死者数を矮小化 65年前の沖縄・宮森小ジェット機墜落 18人を11人

沖縄タイムス+プラス / 2024年7月2日 12時38分

米軍戦闘機の墜落で6区公民館と民家27棟が焼失し、消火活動にあたる住民ら=1959年6月30日、うるま市石川

 【ジョン・ミッチェル特約通信員】宮森小学校などへの米軍戦闘機墜落事故を巡り、事故機が所属していた嘉手納基地の公式サイトが死者数を「児童11人」と誤って表記している。実際には他に地域住民6人と後遺症による児童1人を合わせた計18人が犠牲になっており、原因者が被害を少なく見せる形になっている。

 記述は公式サイトに掲載されている年表の中の3行。「1959年6月30日 第18戦術戦闘航空団のF100D戦闘機が石川市の宮森小学校に墜落した。児童11人が死亡し、200人が負傷した。空軍は事故対応と復旧作業に貢献した」と記している。

 実際の負傷者は210人とされている。事故原因となった整備ミスや、誰も処罰されなかったことについても触れていない。

 「石川・宮森630会」は、児童だけでなく住民の犠牲も記憶するため、会の名前に石川と付けている。久高政治会長は「住民も殺された。その罪がなかったかのように矮小(わいしょう)化している。強く抗議したい」と訂正を要求。事故後の米軍の「貢献」に触れた記述についても、「何をしたとしても責任が軽減されるものではない」と批判した。

 本紙は嘉手納基地に誤記の経緯や訂正予定の有無を尋ねたが、1日時点で回答は得られていない。

 

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