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イチオシは1日200人分売れる手作りギョーザ モロコシバターラーメンは自家製みそにこだわり 創業48年、親子で常連客も

沖縄タイムス+プラス / 2024年7月5日 7時2分

人気の手づくりギョーザ(右)とみそモロコシバターラーメン(左)

[胃心地いいね](784) ラーメン・ギョーザ専門店八茶坊 嘉手納町嘉手納302-1

 嘉手納町民に愛され続けて今年で創業48年を迎えた老舗ラーメン店「ラーメン・ギョーザ専門店八茶坊(やっちゃぼう)」。味だけではなく、2代目店主の亀谷長太さん(48)の温かい人柄も人気だ。イチオシは1日約200人前を販売する野菜たっぷりの手づくりギョーザ(税込み380円)。自家製ブレンドみそにこだわったラーメンやリピート率が高い焼き飯(680円)も続く。オープンから間もなく半世紀を迎える。亀谷さんは「これからも自慢の味を届けたい」と語る。

 1976年6月に父親で初代店主の長一さんが、現在も立地する同町内の新町通り沿いで開業した。

 長太さんによると、長一さんは北谷町の国体道路沿いにあった八茶坊本店でラーメン職人として腕を振るっていた。フランチャイズによる店舗拡大が進み、のれん分けで“嘉手納店”が誕生した。

 当時は県内に4、5店の八茶坊があったといい、ラーメン人気がうかがえる。現在は嘉手納と沖縄市の2店のみになったという。

 仕事熱心で頑固だった父の背中を見て育った長太さん。美里高校卒業後、大阪や県内ホテルで洋食料理人として修行を積んだ。いずれは店を継ぐ覚悟だったが、26歳の時に心臓の病気を患った長一さんから予想より早く店主のバトンを引き継いだ。客からは「変わらない味でおいしい」と評判を受けるが、実は少しずつ改良を続けている。みそラーメンの中で人気を誇る「みそモロコシバターラーメン」(880円)は、ブレンドみそにコクと甘味があり、クリーミーな味わいのコーンがまろやかさを際立たせている。

 店内は昼と夜、深夜の時間帯に集中して混み合い、夕方は持ち帰り客で混雑する。家族2世代にわたって訪れる常連客も多く、長太さんは「これからも地域に愛される店にしたい」と持ち前の笑顔を見せた。(中部報道部・砂川孫優)=金曜日掲載

 【お店データ】営業時間は午前11時半~翌日午前0時まで。火曜日定休。専用駐車場はなく、店周辺の公共駐車場が利用可能。電話098(956)6519

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