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広がるゴマの風味、後からすっぱさと辛み 泡盛かす原料の冷やし担々麺開発 うるま市のラーメン店「美ら門扇」

沖縄タイムス+プラス / 2024年7月7日 6時30分

泡盛かすと鶏がらスープをベースに作った「冷やし泡粕担々麺」

 【うるま】うるま市浜比嘉島のラーメン店「美ら門扇(もんせん)」が、泡盛かすを原料にした「冷やし泡粕(あわかす)担々麺」を商品開発した。店主の山口昭弘さん(66)はもともと京都でラーメン店を開いており、鶏がらスープに京都の酒かすを加える商品を手がけていたことがきっかけになった。泡盛製造時に大量発生する泡盛かすは廃棄される場合もあり、「持続可能な開発目標(SDGs)」の理念にもそぐうと話題になっている。(中部報道部・又吉朝香)

 泡盛かすにはアミノ酸とクエン酸が含まれていて栄養価が高く、なめると酸っぱい。夏が近いことから、冷やし担々麺に生かすことにし、京都時代の仲間にも知恵を借りながら2カ月ほどかけて商品開発した。

 一口食べると、最初にゴマの風味が広がり、後から泡盛かすのすっぱさと辛みが楽しめる。

 浜比嘉島で採れるモズクのほか、ゴーヤーとパプリカのピクルス、鶏チャーシューの角切り、白ネギがトッピングされ、色鮮やかだ。

 泡盛かすは松藤酒造(金武町)から提供を受け、1杯当たり75ccほどスープに加えている。

 今年1月、沖縄タイムスで話題の飲食店を取り上げる「胃心地いいね」で取材を受けた際に、泡盛の酒かすを使った新商品作りへの意欲を語ったコメントが載った。それを読んだ松藤酒造の崎山淳子専務から「うちの泡盛粕使ってみませんか」との連絡を受け、コラボ商品に結びついた。

 冷やし泡粕担々麺は4月末から1100円で販売している。常連客だけでなく、カシジェー(泡盛の蒸留かす)の女王と呼ばれる料理研究家の田中えりさんからも好評を得たという。

 山口さんは「泡盛かすは栄養価も高く、夏バテしそうな人に食べてほしい。浜比嘉島の新たな名物になれば」と話した。

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