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迫真の語り、涙呼ぶ 俳優・津嘉山正種さん朗読劇 きょうまで

沖縄タイムス+プラス / 2024年7月7日 6時53分

病死した少年との別れの悲しさと悔しさを、迫真の語りで伝える津嘉山正種さん=6日、那覇市・タイムスホール(古謝克公撮影)

 沖縄県出身俳優の津嘉山正種さんによる朗読劇「沖縄の魂」シリーズ第5弾「10カウント ある老ボクサーの夢」の2日目が6日、那覇市のタイムスホールで開かれた。沖縄出身で年老いた元ボクサーと病に伏した少年の交流を通し、人への思いやりや親子のような見返りを求めない「無償の愛」を圧巻の語り口で伝えた。

 南風原町の大濵知子さん(57)は夫高憲さん(63)と鑑賞。「第3弾の『戦世(いくさゆう)を語る』を見たが、今回は沖縄の祖先崇拝や母から受け継いだ人への優しさなど、とても身近に感じた。感動して涙が止まらなかった」と感激した様子だった。

 浦添市の邊土名俊毅さん(18)は演劇経験がある。津嘉山さんの圧倒的な存在感に感動しつつ「夢は必ずしもかなうものではないかもしれないが、必死になって生きていくことが重要」と朗読劇から感じ取った。

 最終日は7日午後2時から同ホールで。主催は劇団青年座、沖縄タイムス社。問い合わせは沖縄タイムス社事業局文化事業部、電話098(860)3588。

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