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渡り鳥アジサシ、繁殖順調 鳥獣保護区の屋我地島の岩礁 「地元の宝として守れるようにしたい」沖縄・名護市

沖縄タイムス+プラス / 2024年7月9日 11時14分

 【名護】環境省は5日、国指定の鳥獣保護区になっている名護市屋我地島周辺で、繁殖期を迎えた渡り鳥ベニアジサシとエリグロアジサシの飛来状況を調査した。ひなの生育や営巣状況を調べたほか、繁殖場を保全するため人の立ち入りを制限するロープも設置した。

 調査では、営巣する岩礁やいけすなど約10カ所に計156羽を確認。営巣は計74、ひなは33羽生息していた。

 同行した屋我地鳥獣保護管理員の渡久地豊さん(61)によると、毎年5月に、エリグロアジサシはインドネシア、ベニアジサシはオーストラリアから飛来する。繁殖期間は5~9月で、岩礁上に産卵して営巣し、ひなは約2カ月で巣立つ。ただ、繁殖場の岩礁に人が出入りすると子育てをやめてしまうため、6カ所でロープを張って立ち入りを制限している。

 沖縄奄美自然環境事務所の北橋義明所長は「繁殖は順調。人為的な影響を減らして、地元の人が地元の宝として守れるようにしたい」と語った。(北部報道部・比嘉海人)

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