1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

マグロの「焼け」 漁協「例年より明らかに多い」 偶然か高い海水温のせいか 石垣市 鮮魚店も困惑 廃棄することも

沖縄タイムス+プラス / 2024年7月11日 8時50分

熱が入り白っぽくなった、いわゆる「焼け」の部分を切り取ったメバチマグロのブロック=10日、石垣市

 【石垣】異常なほど高い海面水温のせいか、はたまた偶然なのか-。石垣市内で水揚げされる多くのマグロで、身の一部が白っぽくなる「焼け」と呼ばれる現象が関係者を悩ませている。

 八重山漁業協同組合の田中俊継市場課長によると、7月ごろから、身の一部が白っぽくなるメバチやキハダマグロが多く見受けられる。こうした「焼け」については、捕獲時に暴れたマグロの体温が上昇し、身が変色してしまう現象とされてきた。

 だが田中課長は「例年より明らかに『焼け』が多い。台風が来なくて海水温が下がらないのが一因ではないか」と推察する。

 焼けた身は酸味が強く刺し身としては扱えなくなる他、そのマグロ全体の鮮度に影響を与える。競り価格が半値ほどに下落することもある。

 市内の鮮魚店でも困惑が広がっている。鮮魚店「お魚市場」でマグロ解体などを担当する大城渉さん(27)は「5本のうち4本には『焼け』が入っている。原因不明だが、例年より確率が高い」と嘆く。白くなった部分はボイルして加工品に使うなどして工夫するが、やむなく廃棄することもあるという。(八重山支局・矢野悠希)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください